「地方創生担当大臣賞」受賞!フォーバルが示す地域活性化の新たな道筋「越境共創」とは?
地域経済の活性化は、多くの地域で喫緊の課題となっています。そんな中、内閣府主催の「地方創生☆政策アイデアコンテスト」において、株式会社フォーバルが「地方創生担当大臣賞」を含む4つの賞を受賞しました。
この受賞は、島田制作合同会社、株式会社Next IWATEとの協働によって生まれた、岩手県と宮城県の4市町(栗原市・登米市、一関市・平泉町、通称「栗登一平」地域)を対象とした広域連携による地域活性化プラン「『越境共創』から始まる地域の未来」が高く評価された結果です。
受賞の喜びと共創の力
今回の受賞は、単なる政策アイデアの評価に留まらず、「共創」がもたらす可能性と価値を社会に示したものと言えるでしょう。フォーバル、島田制作合同会社、Next IWATEの3社は、それぞれの得意領域を掛け合わせることで、地域課題解決への新たなアプローチを提示しました。この「越境共創」の精神は、これからの地域づくりにおいて、多くのヒントを与えてくれるはずです。
地域が抱える「生産性」という課題に光を当てる
栗登一平地域では、2020年から生産年齢人口の減少が加速しており、今後もこの傾向が強まると予測されています。地域経済分析システム(RESAS)を用いた詳細な分析から、この地域が抱える具体的な課題が見えてきました。
栗登一平地域の現状分析
産業構造を見ると、「食料品」「電子部品・デバイス」といった製造業と「農業」は、生産額が大きく、純移輸出額もプラスで、他産業への影響度が高いことが分かりました。しかし、各産業の労働生産性を比較すると、「建設業」や「製造業」が高い一方、「農業」は低い傾向にあります。
農業の労働生産性向上はなぜ急務なのか
この分析結果から、地域産業の基盤の一つである「農業」の労働生産性向上が急務であるという課題が浮き彫りになりました。農業の労働生産性の低さは、栗登一平地域だけでなく、全国的な課題でもあります。この根深い課題に対し、栗登一平地域をモデルケースとして、農業の労働生産性向上の実証実験を行うことが提案されました。
「やれることは一緒にやっちゃえ」!新しい価値創造の2つの柱
この課題解決に向け、「やれることは一緒にやっちゃえ」をスローガンに、以下の2つの柱からなる具体的な解決策が考案されました。
伴走支援のプロフェッショナル「栗登一平企業ドクター(KKD)」の育成
地域事業者の経営改善を強力にサポートするため、可視化伴走支援ができる人材「栗登一平企業ドクター(KKD)(仮称)」を育成します。彼らは、地域に根差した「かかりつけ医」のように、事業者の現状を可視化し、生産性向上に向けた具体的な支援を行います。一関市で進められている実証実験では、一関商工会議所や一関工業高等専門学校の学生が中心となり、地域企業の実態調査を通じて、事実に基づいた事業立案を試みています。

データで未来を拓く!「きづなPARK」プラットフォームの力
域内事業者の現状を正確に把握し、経営改善を促進するため、データの集約・蓄積・共有を可能にするプラットフォーム「きづなPARK」を構築します。このプラットフォームにより、可視化された事業者情報が伴走支援に活かされる仕組みが作られます。統計データを地域内で共有することで、経験や勘に頼るだけでなく、客観的な事実データに基づいた支援が可能となり、生産性向上、コスト削減、競争力強化に貢献することが期待されます。

多角的分析と実現性が評価された「越境共創」のアイデア
なぜこの政策アイデアが選ばれたのか?
今回の受賞では、定量データだけでなく定性データ、さらにはRESAS以外のデータも活用した詳細な分析が高く評価されました。政策の必要性や有効性の根拠が明確に示され、提言の質とオリジナリティが際立っていた点も選定理由です。さらに、効果の試算や地域主体との連携イメージが具体的に提示され、実現性の高さが評価されました。プレゼンテーションの分かりやすさや、「自分事として実現させる」という強い意思、そしてアイデア実現による派生的なインパクトを見据えた姿勢も、審査員に大きな感銘を与えたようです。
スタートアップや地域企業が学べること
この事例は、地域課題の解決を目指すスタートアップや中小企業にとって、多くの示唆に富んでいます。
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データドリブンな意思決定: 経験や勘だけでなく、RESASのような公的データや独自に収集したデータを活用し、客観的な根拠に基づいて課題を特定し、解決策を立案することの重要性。
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「越境共創」の力: 自社だけで全てを抱え込まず、異なる得意分野を持つ他社や地域団体、教育機関と積極的に連携することで、より大きな価値を生み出す可能性。
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伴走支援の価値: 課題を抱える事業者に寄り添い、共に解決策を探る「伴走支援」は、単なるコンサルティングを超え、持続的な成長を促す上で不可欠な要素です。
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具体的な行動と実現性: アイデアだけでなく、その実現に向けた具体的な計画、効果の試算、そして関係者との連携イメージを明確に提示することで、信頼と共感を得られること。
まとめ:地域課題解決の新たなモデルケースへ
導入後のメリットと期待される効果
この「越境共創」のアイデアは、農業の労働生産性向上という具体的な課題解決に留まらず、地域経済全体の活性化、ひいては持続可能な地方創生に大きく貢献する可能性を秘めています。
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生産性向上: 農業における労働生産性向上モデルを確立し、全国的な課題解決のヒントとなるでしょう。
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地域経済の活性化: データに基づいた経営改善支援により、地域事業者の競争力強化、ひいては地域全体の経済成長に繋がります。
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人材育成: 「栗登一平企業ドクター」の育成を通じて、地域に根差した支援人材が育ち、持続的なサポート体制が構築されます。
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情報共有と連携: 「きづなPARK」のようなプラットフォームは、地域内の情報格差を解消し、産業間連携を促進する基盤となります。
フォーバルが目指す「F-Japan」構想
株式会社フォーバルは、「企業ドクター集団」としてESG経営の可視化伴走支援を行い、政府が掲げる「グリーン」「デジタル」「活力ある地方創り」「少子化対策」の4つの原動力に則り、「F-Japan」構想を推進しています。自治体、民間企業、教育機関、金融機関と連携し、全国でDX・GX人材を育成し、地域経済を活性化させる好循環を生み出すことで、永続的な地方創生の実現を目指しています。
今回の受賞は、その構想を着実に前進させる一歩であり、地域課題解決に向けた新たなモデルケースとして、今後の展開が注目されます。
関連情報:
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地方創生☆政策アイデアコンテスト: https://contest.resas-portal.go.jp/
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東北経済産業局長賞 受賞について: https://www.tohoku.meti.go.jp/kikaku/chihososei/topics/251216.html
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株式会社フォーバル 公式サイト: https://www.forval.co.jp/
