定禅寺通の変革期と仙台協立の挑戦
仙台のシンボルである定禅寺通は、市役所建て替えや歩道拡張といった大規模な工事が進み、大きな転換期を迎えています。この変化を“通り全体の価値向上”の好機と捉え、株式会社仙台協立は「定禅寺通らしい」まちづくりを加速させています。単なる建物の更新に留まらず、通り全体の魅力を高め、訪れる人々にとってより魅力的な場所へと進化させることを目指しています。

なぜ今、「定禅寺通らしい」まちづくりが必要なのか?
定禅寺通は、美しい欅並木が特徴の仙台を象徴する通りです。しかし、大規模工事によって街路空間や歩行者体験が大きく変わる中で、工事後にいかにその魅力を維持・向上させるかが大きな課題となります。ただ建物を新しくするだけでなく、定禅寺通が持つ歴史や文化、そして欅並木との調和を大切にした「らしさ」を追求することが、持続的な賑わいと地域活性化に繋がると考えられています。
多くの都市が抱える「画一的な商業空間」への懸念を払拭し、その土地ならではの個性を際立たせることは、地域経済の競争力強化にも直結します。定禅寺通の再開発は、この課題に対する仙台協立からの具体的な解決策と言えるでしょう。

仙台協立が取り組む3つのポイント
仙台協立のまちづくりは、通り全体の価値向上を目指し、具体的な3つの取り組みに注力しています。
「通りに滲み出す」店舗づくりと歩道の有効活用
店舗の外観や開口部を欅並木と調和するよう共同で設計・実装することで、店舗と通りの境界を曖昧にし、一体的な空間を創出します。これにより、工事で拡張された歩道空間にテラス席などを設け、より開放的で魅力的な歩行者体験を提供することを目指します。店舗の魅力を通り全体に「滲み出させる」ことで、人々の回遊性を高め、地域の生産性向上に貢献します。
ビルオーナー間の連携強化
通り全体の価値向上には、個々のビルオーナーの連携が不可欠です。仙台協立は、年度内の「ビルオーナー会」発足を見据え、組織的な連携を強化していきます。景観の維持・向上、魅力的な店舗誘致、歩道の有効活用といった活動を共同で推進することで、通り全体の魅力を継続的に加速させ、地域経済の成長を促進します。

「定禅寺通らしい」リーシングの実現
工事完了後の歩道の使い方を見据え、日常的な回遊を促す人気店の誘致を加速します。空室との戦略的なマッチングを含め、通り全体の魅力を高めるリーシングを推進することで、定禅寺通ならではの個性を際立たせ、来訪者の満足度向上を目指します。これは、テナントにとっても通り全体のブランド力向上による集客力アップという大きなメリットをもたらします。
成功事例:人気店「おむすび東雲」の誘致と共創
このまちづくりの具体的な第一歩として、1.2万人ものInstagramフォロワーを誇る人気おむすび専門店「おむすび東雲」が定禅寺ヒルズ1階に移転オープンします。旧店舗の老朽化に伴う移転ですが、仙台協立と「おむすび東雲」は、欅並木と調和する外観・開口部の店舗設計を共同で実施しました。これにより、通りと一体となった魅力的な店舗が誕生します。
「おむすび東雲」の新店舗は、現店舗の約2倍の広さとなり、朝はおむすび、昼はコーヒースタンド、夜は夜営業(2026年4月開始予定)と、一日を通して定禅寺通に賑わいをもたらす予定です。2026年1月18日(日)のオープンが予定されており、地域の新たなランドマークとなることが期待されます。

まちづくりを加速する推進体制とパートナーシップ
仙台協立は、定禅寺ヒルズ内にイノベーションプラットフォーム「IDOBA」を設け、「100年先の仙台を見据えた人づくり」を掲げる株式会社雑談会議と共創してきました。このまちづくりにおいても、強力な推進体制が構築されています。
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ビルオーナー:株式会社仙台協立
1階の店づくり方針策定、定禅寺通ビルオーナー間の連携推進、エリア価値向上戦略を担います。 -
共創パートナー:株式会社雑談会議
まちづくり加速への戦略的支援・コンサルティング、魅力的なテナント誘致支援、イベント企画・運営、プロジェクト伴走を行います。雑談会議は「100年先の仙台に事業と人材が育む文化をつくる」を理念とし、仙台のビジネス・人・環境・文化づくりに貢献しています。
株式会社雑談会議の詳細はこちら -
テナント:おむすび東雲
外観・開口の共同設計への参画、歩道活用を見据えた店舗運営を通じて、まちづくりに貢献します。

この取り組みからスタートアップが学べること
仙台協立のまちづくりは、スタートアップ企業にとっても多くの学びがあります。
- 長期的な視点での地域貢献とビジネス成長: 単一の事業に留まらず、地域全体の価値向上という大きな視点を持つことで、持続可能なビジネスモデルを構築できる可能性を示しています。地域に根ざした事業は、顧客ロイヤリティやブランドイメージの向上に繋がり、結果として長期的な競争力強化に貢献します。
- 戦略的パートナーシップの重要性: 仙台協立と雑談会議、そしてテナントであるおむすび東雲との連携は、異なる強みを持つ組織が協力し、相乗効果を生み出す好例です。スタートアップも、自社のリソースだけで全てを完結させるのではなく、外部の専門家や地域コミュニティとの連携を積極的に模索することで、事業を加速させることができます。
- 「らしさ」を追求したブランド戦略: 定禅寺通の「欅並木との調和」や「定禅寺通らしい」というコンセプトは、単なる機能的な価値だけでなく、感情的な価値を創造することの重要性を教えてくれます。スタートアップも、自社の製品やサービスが持つ独自の「らしさ」を明確にし、それをブランドとして磨き上げることで、顧客の心をつかむことができるでしょう。
- 既存インフラの再活用と新たな価値創造: 大規模工事という変化をネガティブに捉えるのではなく、既存の通りを「アップデート」し、新たな価値を生み出す機会と捉えています。これは、既存の資産やリソースを新しい視点で捉え直し、イノベーションを起こすスタートアップの精神に通じます。
導入後のメリットと今後の課題
このまちづくりは、定禅寺通に以下のようなメリットをもたらすことが期待されます。
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経済的活性化: 人気店の誘致や歩道の有効活用により、来訪者の増加と消費活動の促進が見込まれます。これにより、周辺地域の店舗の生産性向上や、外注費削減に繋がる可能性もあります。
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地域ブランド力の向上: 定禅寺通ならではの景観と一体となった魅力的な空間が創出され、仙台の顔としてのブランド力がさらに強化されるでしょう。
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市民生活の質の向上: 快適で魅力的な歩道空間は、市民の散策や交流の場となり、生活の質の向上に寄与します。
一方で、今後の課題としては、ビルオーナー会を通じた多様な利害関係者間の調整や、急速な変化の中で定禅寺通本来の魅力を損なわないバランスの取れた開発が挙げられます。また、誘致する店舗が「定禅寺通らしさ」をどのように体現していくか、その継続的なキュレーションも重要になるでしょう。
まとめ:定禅寺通が描く未来の街並み
仙台協立が推進する定禅寺通のまちづくりは、単なる開発プロジェクトではなく、地域に根ざした文化と経済を育むための大きな挑戦です。人気店の誘致、景観との調和、そして地域コミュニティとの連携を通じて、定禅寺通は新たな魅力を放ち、仙台の未来を象徴する場所へと進化していくことでしょう。この取り組みが、他の地域における地方創生や都市開発のモデルケースとなることを期待せずにはいられません。
報道関係者向けレセプションのご案内
この取り組みに関する報道関係者向けお披露目会が開催されます。
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日時: 2026年1月15日(木)13:00-14:00
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会場: 定禅寺ヒルズ1階おむすび東雲(ローソン西隣)(仙台市青葉区国分町3-3-1)
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参加対象: 報道関係者
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参加費: 無料
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プログラム(予定):
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株式会社仙台協立 プレゼンテーション:通りづくりの全体像
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株式会社仙台協立×株式会社雑談会議 ×おむすび東雲 :トークセッション
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内覧会、取材
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関連情報
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株式会社仙台協立
https://kyoritsu-bldg.jp/ -
株式会社雑談会議
https://www.zatsudankaigi.jp/
