東京23区の新築マンション市場:10年で価格が2.27倍に急騰した「必然」
「東京のマンション価格は高すぎる」と感じていませんか?
首都圏エリア専門の投資用不動産販売会社セットライフエージェンシーは、2015年から2025年までの東京都における新築マンションの「価格・発売戸数・人口」の推移を独自に集計・分析しました。その結果、東京23区の新築マンション平均価格がわずか10年で6,732万円から1億5,313万円へと、驚異の2.27倍に上昇したことが明らかになりました。
一方で、東京都全体の発売戸数は23,899戸から10,316戸へと半減(-56.8%)し、人口は+7.2%の増加を続けています。この「価格は急騰、供給は激減、人口は増加」という三つの逆行するトレンドが交差した結果、東京の新築マンション価格が上がるのは偶然ではなく、まさに「必然的な値上がり」だったという市場の実態が見えてきました。

投資を検討するあなたが知るべき「市場の真実」
この劇的な市場変化は、特に不動産投資を検討している方々にとって、どのような意味を持つのでしょうか。高騰する価格は一見すると参入障壁に見えますが、その裏には安定した需要と供給のバランスが崩れたことによる、確かな資産価値の裏付けがあります。これは、単なる「バブル」とは異なる、構造的な変化を示唆しています。
なぜ価格は「必然的」に上がったのか?多角的なデータ分析
驚異的な価格上昇:2023年の大幅な跳ね上がり
過去10年間の東京23区の新築マンション平均価格の推移を見てみましょう。
| 年度 | 平均価格 | 変動率 |
|---|---|---|
| 2015年 | 6,732 万円 | +12.31% |
| 2016年 | 6,629 万円 | -1.53% |
| 2017年 | 7,089 万円 | +6.94% |
| 2018年 | 7,142 万円 | +0.75% |
| 2019年 | 7,286 万円 | +2.02% |
| 2020年 | 7,712 万円 | +5.86% |
| 2021年 | 8,293 万円 | +7.53% |
| 2022年 | 8,236 万円 | -0.69% |
| 2023年 | 11,483 万円 | +39.43% |
| 2024年 | 11,181 万円 | -2.63% |
| 2025年(上期) | 13,064 万円 | +16.83% |
| 2025年(7月) | 13,532 万円 | +3.58% |
| 2025年(8月) | 13,810 万円 | +2.06% |
| 2025年(9月) | 13,764 万円 | -0.33% |
| 2025年(10月) | 15,313 万円 | +11.27% |
特に目を引くのは2023年の+39.43%という突出した上昇率です。この年、平均価格は一気に8,236万円から1億1,483万円へと3,000万円以上も上昇しました。
供給の激減:10年で半分以下に
新築マンションの発売戸数は、東京都全体で10年前に比べて半分以下に減少しています。2015年の23,899戸に対し、2024年には10,316戸と-56.8%の減少です。東京23区に限定しても、-55.2%の減少が見られます。
| 年度 | 東京23区 発売戸数 | 東京都下 発売戸数 | 東京都全体 発売戸数 | 変動率 (前年度比) |
|---|---|---|---|---|
| 2015年 | 18,472戸 | 5,427戸 | 23,899戸 | -5.16% |
| 2016年 | 14,764 戸 | 4,069 戸 | 18,833戸 | -21.20% |
| 2017年 | 16,017 戸 | 4,016戸 | 20,033戸 | +6.37% |
| 2018年 | 15,957 戸 | 3,666戸 | 19,623戸 | -2.05% |
| 2019年 | 13,737戸 | 2,537戸 | 16,274戸 | -17.07% |
| 2020年 | 10,911 戸 | 3,242戸 | 14,153戸 | -13.03% |
| 2021年 | 13,290戸 | 2,921 戸 | 16,211戸 | +14.54% |
| 2022年 | 10,797 戸 | 2,360 戸 | 13,157戸 | -18.84% |
| 2023年 | 11,909 戸 | 2,226戸 | 14,135戸 | +7.43% |
| 2024年 | 8,275戸 | 2,041 戸 | 10,316戸 | -27.42% |
| 2025年 (上期) | 2,964戸 | 908戸 | 3,872戸 | -9.87% (前年同月比) |
| 2025年 (7月) | 1,045戸 | 245戸 | 1,290戸 | -13.77% (前年同月比) |
| 2025年 (8月) | 690戸 | 176戸 | 866戸 | +109.60% (前年同月比) |
| 2025年 (9月) | 542戸 | 261戸 | 803戸 | +2.82% (前年同月比) |
| 2025年 (10月) | 535戸 | 66戸 | 601戸 | -23.05% (前年同月比) |
人口は増加の一途
少子化や地方の人口減少が叫ばれる中、東京都は例外的な人口成長地域です。東京23区の人口は10年間で+674,904人(+7.2%)増加し、東京都全体の人口も+757,795人(+5.6%)増加しています。
| 年度 | 東京23区内人口 | 東京都総人口 |
|---|---|---|
| 2015年 | 9,272,740人 | 13,515,271人 |
| 2016年 | 9,388,201人 | 13,535,391人 |
| 2017年 | 9,493,492人 | 13,665,045人 |
| 2018年 | 9,590,972人 | 13,787,631人 |
| 2019年 | 9,696,700人 | 13,906,416人 |
| 2020年 | 9,733,276人 | 14,016,160人 |
| 2021年 | 9,702,947人 | 14,036,721人 |
| 2022年 | 9,720,389人 | 13,988,129人 |
| 2023年 | 9,783,988人 | 14,034,861人 |
| 2024年 | 9,873,999人 | 14,105,098人 |
| 2025年 | 9,947,644人 | 14,273,066人 |
「需給を見れば上がらざるを得ない市場」の結論
これらのデータから、以下の事実が浮かび上がります。
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人口は10年で+7.2%増加
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供給(発売戸数)は10年で−55%減少
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インフレによる建築資材の高騰
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供給枯渇により既存物件の価値が安定
新築マンションが一般消費者の住宅というよりも、富裕層向けの「資産」へと変質したことが読み取れます。元々の人口増加需要と23区内全域の建築規制、そしてインフレによる建築原価の高騰が重なり、爆発的な値上がりを牽引しているのです。


スタートアップが学ぶべきこと:データが示す市場のヒント
この東京の不動産市場の動向は、不動産関連のスタートアップだけでなく、あらゆる業界のスタートアップにとっても示唆に富んでいます。
- データドリブンな意思決定の重要性: セットライフエージェンシーのように、詳細な市場データを分析し、未来を予測する力は、ビジネスの成否を分けます。顧客のニーズや市場のギャップを見つけるために、データ分析のスキルは不可欠です。
- ニッチ市場の開拓: 一般消費者が手が出しにくい価格帯になった新築マンションは、富裕層というニッチな市場で「安定資産」としてのブランドを確立しました。自社の強みを活かし、特定の顧客層に深く刺さるサービスや製品を開発することが成功への鍵となります。
- 供給と需要のダイナミクス: 供給が限られ、需要が堅調な市場では、価格は必然的に上昇します。これは、プロダクト開発やサービス提供においても同様で、希少性や独自性を追求することで、市場での優位性を確立できるでしょう。
東京新築マンション投資のメリット・デメリット
導入後のメリット
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高い資産価値の成長: 過去のデータが示すように、東京の新築マンションは高い確率で資産価値を向上させています。これは、インフレ対策としても有効です。
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安定した需要: 継続的な人口流入と、住まいに対する強いニーズが、空室リスクを低減し、安定した賃料収入を期待できます。
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供給不足による価値の安定: 建築規制や資材高騰による供給の限定が、物件の希少性を高め、長期的な価値の維持・向上に貢献します。
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ブランド資産としての確立: 東京の高級マンションは、国内だけでなく海外の富裕層からも注目される「ブランド」としての地位を確立しており、将来的な売却時にも有利に働く可能性があります。
これらのメリットは、個人投資家にとっては資産形成の加速、企業にとっては財務体質の強化や新たな投資機会の創出に繋がり、結果として生産性の向上や競争力強化に寄与すると考えられます。
導入後のデメリット
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高額な初期投資: 平均価格が1.5億円を超えるため、多額の資金が必要となり、参入障壁が高いです。これにより、資金調達やリスク管理がより重要になります。
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流動性の課題: 高額物件は買い手が限定されるため、急な現金化が必要になった場合に時間がかかる可能性があります。
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市場変動リスク: 過去10年は上昇トレンドでしたが、将来的な経済状況の変化や政策変更によって、市場が変動するリスクは常に存在します。
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維持管理コスト: 購入後も管理費、修繕積立金、固定資産税などの継続的なコストが発生します。これらを考慮した上で収支計画を立てる必要があります。
まとめ:東京の新築マンション市場は「知れば怖くない」
東京23区の新築マンション市場は、価格高騰と供給不足、そして人口増加という複雑な要因が絡み合い、もはや一般消費者の「住宅」というよりは、富裕層向けの「安定資産」としての性格を強めています。
この市場の「必然」を理解することは、投資を検討している方々にとって、大きな一歩となるでしょう。高額であるからこそ、その背景にある確かな価値を見極める目が求められます。セットライフエージェンシーは、このような市場で資産形成を考えている方々をサポートしています。
より詳細な調査結果や、不動産投資に関する情報はこちらからご覧いただけます。
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過去10年間の東京都の新築マンションの価格・戸数・人口の推移を調査した結果: https://setlife.co.jp/tokyo/others/survey-results-on-trends-in-prices-number-of-units-and-population-of-newly-built-apartments-in-tokyo-over-the-past-10-years/
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「不動産は知れば怖くない」という言葉の通り、正しい知識と分析に基づいたアプローチで、あなたの資産形成の背中を押してくれるはずです。
