ワイヤ放電加工機の生産性を革新!ソディックの「ACPS」が“超”モノづくり部品大賞「機械・ロボット部品賞」受賞
製造業の現場で、機械のメンテナンスは避けて通れない重要な作業です。しかし、その手間や時間、人件費は、しばしば生産性を圧迫する要因となります。そんな長年の課題に光を当てる革新的な技術が、この度、高い評価を受けました。
株式会社ソディックの「通電コマ自動送り機能「ACPS (Automatic Conductive Piece Shifter)」」が、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社が主催する「第22回/2025年“超”モノづくり部品大賞」において、「機械・ロボット部品賞」を受賞しました。この受賞は、日本のモノづくりを支える優れた部品・部材として、ACPSが持つ可能性と貢献度が認められた証と言えるでしょう。

「超」モノづくり部品大賞とは?
「超」モノづくり部品大賞は、「縁の下の力持ち」として日本のモノづくりの競争力向上や産業・社会の発展に貢献する、優れた部品や部材を表彰するものです。この賞は、目立たなくとも製品の性能や品質を支える基盤技術に焦点を当て、その価値を広く社会に知らしめることを目的としています。
今回、ソディックの「ACPS」が受賞した「機械・ロボット部品賞」は、特に機械やロボットの分野における革新的な部品に与えられる栄誉です。
製造現場の課題を解決する「ACPS」
ワイヤ放電加工機は、精密な加工に不可欠な機械ですが、その運用には通電コマのメンテナンスが伴います。これまでの通電コマの位置更新は手動で行われることが多く、以下のような課題が製造現場で発生していました。
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時間と手間のコスト: 手動での作業は時間がかかり、人件費の増加に繋がります。
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稼働率の低下: メンテナンス中は機械を停止する必要があり、結果として機械全体の稼働率が下がってしまいます。
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生産性のボトルネック: メンテナンス頻度が高い場合、加工ライン全体の生産性に悪影響を及ぼします。
これらの課題は、特に中小企業やスタートアップにとって、限られたリソースの中で効率を最大化する上での大きな障壁となっていました。
ACPSの革新性:自動化がもたらすメリット
「ACPS」は、これらの課題を一挙に解決する画期的な機能です。

ACPSの主な特徴と、それがもたらすメリットは以下の通りです。
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通電コマ位置の自動更新: メンテナンス作業における通電コマの位置更新を自動化します。これにより、作業者の負担が大幅に軽減されます。
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加工途中での位置更新: 加工を中断することなく通電コマの位置を自動で更新できるため、機械の停止時間を最小限に抑えられます。
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使用効率の約2倍向上: 従来の手動による送り間隔と比較して、通電コマの使用効率が約2倍に向上します。これは、部品交換の頻度を減らし、消耗品コストの削減にも繋がります。
これらの機能により、ACPSはワイヤ放電加工機のメンテナンス作業の省力化を実現し、機械の稼働率を劇的に向上させます。結果として、製造現場全体の生産性向上、人件費や外注費の削減、そして最終的な競争力強化に大きく貢献すると期待されます。
導入を検討する方へ:期待される効果とスタートアップへの示唆
ACPSのような自動化技術の導入は、製造業に携わる多くの企業にとって、大きな変革をもたらす可能性を秘めています。
期待される効果
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生産性向上: メンテナンス時間の短縮と稼働率向上により、より多くの製品を生産できるようになります。
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コスト削減: 手動作業の削減は人件費の抑制に繋がり、通電コマの使用効率向上は消耗品コストを削減します。
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品質安定化: 自動化により作業のばらつきが減り、安定した加工品質を維持しやすくなります。
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競争力強化: 効率化とコスト削減は、製品価格の競争力向上や、より高品質な製品提供に繋がります。
スタートアップが学べること
特にリソースが限られているスタートアップ企業にとって、ACPSのような自動化技術は、事業成長の大きな鍵となり得ます。初期投資は必要となるかもしれませんが、長期的に見れば、手作業に頼るよりもはるかに効率的でコストパフォーマンスの高い運用が可能です。労働力不足が課題となる現代において、自動化は生産体制を強化し、持続可能な成長を実現するための必須戦略と言えるでしょう。
まとめ
ソディックの「通電コマ自動送り機能「ACPS」」の受賞は、単に一つの部品が評価されただけでなく、日本の製造業が直面する課題に対し、技術革新によっていかに貢献できるかを示しています。
この技術が、ワイヤ放電加工機を使用する多くの製造現場に導入され、さらなる生産性向上とコスト削減、そして持続可能なモノづくりの実現に貢献していくことでしょう。ACPSの詳細は、以下のリンクから確認できます。
