採用課題を乗り越える秘策:リファラル採用の可能性
「知る力で、世界を、未来を変えていく」というビジョンを掲げ、半導体やヘルスケアといった多岐にわたる分野でグローバルに事業を展開する日立ハイテク。しかし、その高度な専門性ゆえに「業務内容や働く魅力が正確に伝わりづらい」という採用の悩みを抱えていました。
多くの企業、特に成長を加速させたいスタートアップにとって、優秀な人材の獲得は常に大きな課題です。一般的な採用手法では候補者とのミスマッチが生じやすく、採用コストがかさむことも少なくありません。そんな中で注目を集めているのが、「リファラル採用」です。社員が自社の魅力をリアルな言葉で伝え、友人や知人を紹介するこの採用手法は、ミスマッチの少ない採用と社員のエンゲージメント向上を同時に実現する可能性を秘めています。
日立ハイテクの劇的な成功:採用決定数12倍の軌跡
日立ハイテクは、このリファラル採用の可能性に着目し、株式会社TalentXが提供するリファラル採用サービス「MyRefer」を導入しました。導入からわずか2年で、その成果は目覚ましいものとなりました。

「MyRefer」が変革した採用プロセス
「MyRefer」の導入により、日立ハイテクでは以下の変化が生まれました。
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情報発信の強化: 社員が会社の魅力を伝えやすくなるような情報提供を充実。
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手軽な紹介導線の構築: 友人や知人を気軽に紹介できる仕組みを整備。
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紹介しやすい風土の醸成: 社員が自発的に紹介活動に参加しやすい企業文化を構築。
これらの取り組みが実を結び、導入前の2021年には年間4名だったリファラル採用数が、2024年度には48名と、なんと約12倍に急成長しました。紹介数も1,400件を超え、リファラル採用は日立ハイテクの採用活動の重要な柱として定着しています。
採用数増加だけではない、組織への好影響
日立ハイテクが語るのは、リファラル採用が単なる採用数の増加にとどまらない、より深い組織への好影響です。社員が紹介活動を通じて自社の魅力を再発見することで、エンゲージメントの向上にも寄与しているといいます。
そのため、リファラル採用数や社員の参加状況は、組織の健康状態を測る重要な指標として捉えられ、経営や定着施策にも活用されています。社員が自社の魅力を語り、共感した仲間がさらに新たな仲間を呼び込む。この「知る力」によるリファラル採用の好循環が、社員のウェルビーイングと企業の成長が相乗効果を生む「人的資本経営」の進化を後押ししているのです。
日立ハイテクの取り組みに関する詳細は、以下の記事でも紹介されています。
リファラル採用がもたらす導入企業へのメリット
日立ハイテクの事例から、リファラル採用が企業にもたらす具体的なメリットが見えてきます。
1. ミスマッチの低減と定着率向上
社員の紹介による採用は、入社前から企業文化や仕事内容への理解が深まりやすいため、入社後のミスマッチが大幅に減少します。これにより、早期離職のリスクが低減し、結果として定着率の向上に繋がります。これは、長期的な視点での生産性向上に直結します。
2. 採用コストの削減
従来の求人広告や人材紹介サービスに頼る場合、多額の費用が発生します。リファラル採用を強化することで、これらの外注費を削減し、採用コストを大幅に抑えることが可能です。特に資金に限りがあるスタートアップにとって、このコスト削減効果は非常に魅力的です。
3. 企業文化の強化とエンゲージメント向上
社員が自社の魅力を再認識し、それを外部に発信する過程で、企業への愛着や誇りが深まります。これは社員エンゲージメントの向上に繋がり、組織全体の活性化や生産性向上に貢献します。社員が自社の「ファン」となることで、採用活動そのものが社内ブランディングの一環となります。
4. 優秀な人材へのリーチと競争力強化
社員のネットワークを通じて、潜在的な優秀層や、一般の求人サイトには登録しないような「隠れたタレント」にアプローチできます。これにより、競合他社に先駆けて質の高い人材を獲得し、企業の競争力を強化することが可能になります。
5. 採用活動の効率化
「MyRefer」のようなサービスは、リファラル採用の制度設計から運用、社員のナーチャリング、社内ブランディングまで、全プロセスを支援する機能を備えています。これにより、人事担当者の負担を軽減し、効率的な採用活動を実現します。
リファラル採用導入における考慮点とスタートアップが学ぶべきこと
リファラル採用は多くのメリットをもたらしますが、導入にあたってはいくつかの考慮点もあります。
導入の考慮点
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初期の文化醸成: 社員が積極的に紹介したくなるような企業文化や制度を築くには、時間と労力が必要です。
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インセンティブ設計: 紹介に対する適切なインセンティブ(報酬や感謝の表明)がないと、社員のモチベーションが維持しにくい場合があります。
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多様性の確保: 社員のネットワークに偏りがあると、似たような人材ばかりが集まり、組織の多様性が失われる可能性も考慮する必要があります。
スタートアップが学ぶべきこと
スタートアップにとって、リファラル採用は特に有効な戦略となり得ます。
- 強固なカルチャーの早期構築: 初期メンバーが会社のビジョンやカルチャーを深く理解し、それに共感する仲間を呼ぶことで、組織の基盤が強固になります。
- 限られたリソースでの効率的採用: 採用コストを抑えつつ、質の高い人材を獲得できるため、資金や人員が限られるスタートアップにとって非常に効率的です。
- 「自分ごと化」の推進: リファラル採用は、社員一人ひとりが会社の成長に貢献しているという意識を高め、当事者意識を育みます。
- 採用ブランディングの強化: 社員が会社の魅力を語ることで、外部からの信頼度が高まり、魅力的な企業としてのブランドイメージが自然と形成されます。
まとめ:未来の採用戦略としてのリファラル採用
日立ハイテクの事例は、リファラル採用が単なる採用手法の一つではなく、企業の成長と社員のウェルビーイングを両立させる「人的資本経営」の重要な要素であることを示しています。採用決定数の劇的な増加はもちろんのこと、社員エンゲージメントの向上や組織文化の強化といった、目に見えにくいながらも企業にとって不可欠な価値を創出します。
優秀な人材の獲得に悩む企業や、持続的な成長を目指すスタートアップにとって、リファラル採用は、生産性向上、コスト削減、競争力強化を実現するための強力な解決策となるでしょう。ぜひ、自社の採用戦略にリファラル採用を組み込むことを検討してみてはいかがでしょうか。
株式会社TalentXについて
TalentXは、日本初のリファラル採用プラットフォーム「MyRefer」をはじめ、採用マーケティングを支援する「MyTalent」、採用ブランディングを支援する「MyBrand」など、採用DXプラットフォーム「Myシリーズ」を展開しています。
