JTBとアソビシステムがタッグ!『KAWAII』で日本を世界へ発信する新会社「アソビJTB」が描く、観光DXと地方創生の未来
日本を代表する旅行会社JTBと、ポップカルチャーを牽引するアソビシステムが手を組み、合弁会社「アソビJTB株式会社」を設立します。この新しい挑戦は、日本独自の「KAWAII」カルチャーを核に、訪日外国人旅行者(インバウンド)に向けた新しい体験価値を創出し、地域活性化を目指すものです。
「量」から「質」への観光転換が求められる今、アソビJTBは、地域が抱える課題を解決し、持続可能な観光モデルを構築する大きな可能性を秘めています。この記事では、アソビJTBがどのような課題を解決し、どのような価値を提供するのか、そしてこの動きからスタートアップ企業が何を学べるのかを深掘りしていきます。

抱える課題を解決!アソビJTBが目指す「質の高い観光体験」とは
近年、日本のインバウンド市場は目覚ましい回復を見せていますが、その一方で、訪問先が特定の都市に集中したり、地域での消費が伸び悩んだり、観光人材が不足したりといった構造的な課題が顕在化しています。
JTBは、こうした課題に対し、単に旅行者を地域に送り込むだけでなく、地域の人々と旅行者が価値を分かち合い、その成果を地域社会に還元する「実効性と持続可能性を備えた新たな体験価値の創出」を重要な戦略と位置づけています。この戦略を推進する上で、世界中にファンを持つ日本発のポップカルチャー、特に「KAWAII」を地域資源と組み合わせることで、新たな旅行の動機や感動的な体験を生み出す大きな可能性を見出しました。
アソビJTBは、JTBが長年培ってきた地域ネットワークや観光データ、送客ノウハウと、アソビシステムが持つエンタテインメント領域のクリエイティブ力やIP創出力を融合させることで、これらの課題を一挙に解決し、地域の価値を再編集することを目指します。
3つの事業軸で「KAWAII」を体験価値へ
アソビJTBは、具体的に以下の3つの事業軸で、日本発の「KAWAII」カルチャーを体験価値へと昇華させます。
1. 飲食事業 × KAWAII
世界中のファンを魅了した象徴的IP「KAWAII MONSTER CAFE」の再展開や、新たなクリエイティブアプローチによる飲食ビジネスの事業開発を支援します。過去に70万人以上が来場した実績を持つこのIPを、体験型イベントや商業施設展開、地域コラボレーションなど多角的に活用し、飲食を通じた「KAWAII」体験を提供します。
2. 地域祭事 × KAWAII
全国各地で「KAWAIIマーケット(仮称)」という巡回型イベントを展開します。飲食、物販、ワークショップ、ステージなどを「KAWAII」カルチャーの世界観で編集し、SNSで世界中に拡散されるような地域発の体験を創出します。地域ごとのテーマや演出を取り入れることで、訪日外国人旅行者と地域住民が交流できる新たな機会を生み出すでしょう。
3. コレクティブインパクト事業
自治体、DMO、観光施設、企業との共創を通じて、地域文化の再編集や新規体験造成、新規価値創造を支援します。キャラクターやビジュアルデザイン、世界観構築、ストーリー、サウンドを含む総合的なコンテンツやIPの企画・開発・提供を行い、「KAWAII MONSTER CAFE」やオリジナルIPを活用した空間コラボレーション(宿泊施設、駅、空港、公共スペースでの体験演出やポップアップ)も推進します。これにより、観光コンテンツの画一化や情報発信力不足といった地域課題に対し、多様な担い手が連携する持続可能な取り組みを目指します。
導入後のメリット・デメリット、そしてスタートアップが学ぶべきこと
導入後のメリット
アソビJTBとの共創は、地域や企業にとって以下のような大きなメリットをもたらすでしょう。
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競争力強化とブランド価値向上: 「KAWAII」という強力なIPと、JTBの旅行ノウハウが融合することで、他にはないユニークな観光体験を提供でき、地域のブランド価値向上に繋がります。
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生産性向上とコスト削減: 個別に観光コンテンツを企画・開発する手間やコストを削減し、専門性の高いプロデュース力で効率的に事業を推進できます。外注費の削減にも貢献するでしょう。
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新たな顧客層の獲得: ポップカルチャーに敏感な若年層や、より深い日本文化体験を求める訪日外国人を惹きつけ、これまでリーチできなかった層へのアプローチが可能になります。
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地域経済の活性化: 新たな雇用創出や、地域特産品の販売促進、イベント開催による交流人口の増加など、多角的に地域経済を潤す効果が期待できます。
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情報発信力の強化: アソビシステムのメディアネットワークを活用することで、地域の魅力を国内外に効果的に発信し、認知度を高めることができます。
考慮すべき点(潜在的な課題)
一方で、新しい取り組みには考慮すべき点も存在します。
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「KAWAII」の解釈と地域性: 「KAWAII」の概念は多様であり、地域の文化や特性とどのように融合させるかが重要です。画一的な「KAWAII」ではなく、地域ごとの文脈を踏まえたクリエイティブが求められるでしょう。
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持続可能性の確保: 一過性のイベントで終わらず、長期的なファンを育成し、地域住民の巻き込みを継続していくための仕組みづくりが不可欠です。
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パートナーシップの調整: 複数のステークホルダーが関わるため、意見調整や意思決定のプロセスを円滑に進めるための努力が必要になります。
スタートアップが学ぶべきこと
このアソビJTBの設立から、スタートアップ企業は多くのヒントを得られるはずです。
- 「異業種連携」の可能性: 異なる強みを持つ企業同士が組むことで、単独ではなし得ない大きな価値創造が可能になります。自社のコアコンピタンスを理解し、補完し合えるパートナーを見つける視点は、スタートアップにとって成長の鍵となるでしょう。
- 「文化IP」の活用: 日本のポップカルチャーのような強力なIPは、世界に通用する大きな武器となります。自社が持つ、あるいは見つけられるユニークな「文化」や「物語」をビジネスにどう活かすか、深く考えるきっかけになります。
- 「課題解決型ビジネス」への集中: インバウンド市場の課題、地方創生の課題といった、明確な社会課題を解決する視点を持つことで、より社会に必要とされるビジネスモデルを構築できます。
- 「デジタルとリアル」の融合: SNSでの情報拡散を前提とした体験設計や、オンラインとオフラインを組み合わせた集客戦略は、現代のビジネスにおいて不可欠です。スタートアップもこの視点を取り入れることで、より効率的なマーケティングと顧客エンゲージメントを実現できるでしょう。
まとめ:日本の魅力を世界へ、共創の力で未来を拓く
アソビJTBは、JTBの地域協働力と、アソビシステムのクリエイティブソリューションを掛け合わせることで、「ポップカルチャーで世界をアップデートするビジネスプロデュースカンパニー」として、日本の魅力を世界へ発信していきます。増田セバスチャン氏をChief Kawaii Officer(CKO)に迎えるなど、その本気度が伺えます。
地域が抱える観光課題を解決し、新たな感動体験を生み出すこの取り組みは、きっと多くの訪日外国人旅行者に忘れられない思い出を届け、日本の地方に新たな活力を吹き込むことでしょう。アソビJTBは、自治体・DMO・観光施設・企業との共創パートナーを広く歓迎しています。アイデア段階からの相談も受け付けているとのことなので、興味を持たれた方はぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。
関連リンク
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JTB株式会社: https://www.jtbcorp.jp/jp/
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アソビシステム株式会社: https://asobisystem.com/
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アソビJTB株式会社: https://asobijtb.com
