日本の教育が直面する課題:不登校35万人超えの現状
現在、日本の公教育は大きな転換期を迎えています。2024年度の小中学生の不登校者数は過去最多の35万人を超え、多くの子どもたちが学校での「生きづらさ」を感じています。自己肯定感の低さや幸福度の低下は社会全体で深刻な問題となっており、その背景には公教育のあり方にも一因があると指摘されています。分断や孤立、学びの質の低下といった課題は、子どもたちの未来だけでなく、社会全体の生産性や競争力にも影響を及ぼしかねません。
このような状況の中、株式会社ほんの木は、『日本の公教育、教育改革の道筋』と題し、日本イエナプラン教育協会特別顧問のリヒテルズ直子さんによるオンライン講演会(全2回)を2026年1月と2月に開催します。この講演会は、日本の教育が抱える課題に対し、具体的な解決策と未来への希望を見出すための重要な機会となるでしょう。
オランダの教育改革から学ぶ「イエナプラン」の可能性
講演会では、子どもたちの幸福度が高いことで知られるオランダの教育制度と、1970年代に起きた学校改革の道のりが紹介されます。かつてヨーロッパ一保守的と言われ、画一的な授業の中で留年する生徒が多かったオランダが、どのようにして個別の子どものニーズや発達に合わせた教育へと変わっていったのか、その経緯が丁寧に語られます。
このオランダの事例は、今の日本の教育が必要とする多くの示唆を含んでいます。教育現場の先生方、保護者の皆様、そして教育に関心を持つすべての方々にとって、「今の日本で何を、どのように改善できるのか」「なぜ今、公教育にイエナプランが必要なのか」という問いに対する具体的なヒントが得られることでしょう。
イエナプラン教育が育む「自律と共生」
イエナプラン教育は、一人ひとりの子どもが自分らしく、最大限の可能性を引き出して育つことを目指す教育ビジョンです。その特徴は多岐にわたります。

イエナプランでは、異年齢の子どもたちがグループで活動することで、お互いの違いを認め、学び合い、助け合い、共に生きる大切さを学びます。また、1日の日課は「対話・遊び・仕事(学習)・催し」という4つの基本活動が循環するように構成されており、これらは私たち大人の日常生活にも欠かせない要素です。

特に注目すべきは、グループ全員がサークルになって行う対話の時間です。毎日少なくとも3回設けられるこの時間では、子どもたちは自分の意見や思いを共有し、互いを尊重することで、学校が安心できる場となっていきます。また、仕事(学習)においては、単に答えを見つけるだけでなく、「なぜそうなるのか」を探求する過程を重視し、教科書だけでなく身近な「ホンモノの事物」を学びの対象とすることを大切にしています。
このような教育実践は、子どもたちの自己肯定感を高め、主体的に考える力を育み、将来社会で求められる共生力を養う上で大きなメリットをもたらすでしょう。
講演会で得られる具体的なメリットと参加のすすめ
このオンライン講演会は、日本の教育が抱える喫緊の課題に対し、実践的な視点と解決への道筋を提示します。
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日々の実践に悩む先生方へ: イエナプランの実践を今の社会課題と結びつけて見直し、その価値を伝えるための具体的なヒントが得られます。これにより、教育活動の質向上と子どもたちの学習意欲向上に繋がり、教育現場の生産性向上に貢献するでしょう。
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これからイエナプランを取り入れたい方へ: 始める前に押さえておくべき基本や背景を、深く理解する機会となります。導入における初期の課題を軽減し、スムーズな移行をサポートします。
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すべての子どもたちの未来を願う方へ: 競争から共生へと移行する教育のあり方を学び、子どもたちが希望を持てる未来を創るための具体的なステップを考えるきっかけとなります。
本講演会は、教育改革を志すすべての人々にとって、まさに「生きづらい社会を乗り越える」ための羅針盤となるはずです。同僚の先生方や、知人・友人の方々もお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。
開催概要

リヒテルズ直子さんオンライン講演会(Zoomウェビナー/全2回)
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第1回: 2026年1月31日(土)16:00~18:00
- テーマ:「オランダの教育制度と1970年代の学校改革」
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第2回: 2026年2月7日(土)16:00~18:00
- テーマ:「公教育でのイエナプラン実践の可能性」
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参加費: 3,300円(税込)/2回分
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主催: ほんの木(https://www.honnoki.jp/f/kaisha)
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お申込み・詳細はこちら: https://www.honnoki.jp/blog_jena/archives/1518
開催3日前までに、ZoomウェビナーURLが送付されます。リアルタイムでの参加が難しい方のために、アーカイブ配信も予定されており、2026年2月28日まで視聴可能です。
講師プロフィール:リヒテルズ直子さん

九州大学大学院修士課程(比較教育学)および博士課程(社会学)単位取得修了後、1996年よりオランダに在住。オランダの社会事情や教育について長年研究を続けてきました。
日本にイエナプラン教育を初めて紹介した第一人者であり、日本イエナプラン教育協会(https://japanjenaplan.org/)の設立と発展に大きく貢献し、現在は同協会の特別顧問を務めています。オランダではイエナプラン教員の専門資格を持ち、イエナプランの発展に貢献した人に贈られるエイル賞の受賞者でもあります。
著書も多数あり、子どもたちの「対話力、考える力」を引き出す『てつがくおしゃべりカード』『てつがく絵カード』(以上、ほんの木)の日本語版訳者としても知られています。これらの教材に関する詳細はこちらから確認できます。
https://www.honnoki.jp/f/about_tetsugakucard
まとめ:子どもたちの未来のために、今、行動を
日本の公教育が抱える課題は深く、複雑です。しかし、オランダの事例が示すように、教育は変えることができます。この講演会は、現状を打破し、子どもたちがより豊かで幸福な人生を送るための具体的な道筋を提示してくれるでしょう。教育現場の課題解決、子どもたちの「生きづらさ」の解消、そして持続可能な社会の実現に向けて、この貴重な学びの機会をぜひご活用ください。
