なぜ今、元防衛事務次官がスタートアップ支援に?
AI、ロボティクス、宇宙、サイバー、そして軍民両用技術(デュアルユース技術)など、先端技術は経済安全保障と密接に結びついています。これらの領域で革新的な技術を持つスタートアップは、日本の未来を左右する重要な存在です。
しかし、彼らが直面する課題は多岐にわたります。単に優れた技術を持っているだけでは、事業を成功させることは難しいのが現実です。
-
政策理解の不足: 国家の安全保障政策や経済政策がどのように事業に影響するか理解しづらい。
-
規制対応の複雑さ: 先端技術ゆえに、既存の法規制が適用しづらく、新しい規制への対応も求められる。
-
官民連携の難しさ: 政府機関との連携方法や、そのプロセスが不明瞭。
-
国際的視点の欠如: グローバルなサプライチェーンや国際情勢が事業に与える影響を把握しにくい。
これらの課題は、スタートアップの成長を阻害し、時には事業の失敗に繋がることもあります。技術開発に集中したいのに、こうした「技術以外の壁」に多くの時間やコストを費やしてしまうのは、大きな悩みではないでしょうか。
ON&BOARDの支援体制がどう変わる?スタートアップが享受できるメリット
西正典氏のON&BOARDへの参画は、まさにこの「技術以外の壁」を乗り越えるための強力な一手となります。西氏が防衛省で培った長年の政策経験と戦略的視座が、ON&BOARDの投資判断と、投資先スタートアップの中長期的な成長支援を一層強化します。
具体的に、スタートアップは以下のような多角的な支援を受けられるでしょう。
-
経済安全保障領域における官民連携の推進: 政府や公的機関との連携機会が増え、事業展開の幅が広がります。これにより、新たな市場開拓や大規模なプロジェクトへの参画が可能となり、生産性向上や競争力強化に直結します。
-
中長期的な国家戦略・安全保障環境を踏まえた投資判断の実行: 国の政策や国際情勢を見据えた事業計画を策定することで、事業の持続可能性が高まります。将来的なリスクを早期に特定し、対策を講じることで、予期せぬコスト増加を抑制できます。
-
ディープテック/デュアルユース技術の社会実装に向けた事業戦略の策定: 技術を社会に導入する際の具体的なロードマップを、政策的視点からサポートします。これにより、規制対応にかかる外注費の削減や、市場投入までの時間短縮が期待できます。
ON&BOARDのパートナーである長谷川俊介氏は、「西氏の参画により、技術や市場の視点にとどまらず、国家政策・制度、さらには国際環境を踏まえた、より立体的かつ実効性の高いスタートアップの戦略策定支援が可能となる」とコメントしています。これは、スタートアップが抱える複雑な課題に対し、これまでにない包括的な解決策が提供されることを意味します。
西正典氏の豊富な経験と実績
西正典氏は、1978年に防衛庁に入庁して以来、日本の安全保障政策の最前線で要職を歴任してきました。そのキャリアは、まさに日本の安全保障の歴史そのものです。
-
東京大学で法学士を取得後、オックスフォード大学で国際関係論修士を修了。
-
カンボジアPKO部隊の撤収交渉責任者として国際貢献に尽力。
-
奥尻島津波、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件など、数々の国家的危機に装備補給面で対応。
-
弾道ミサイル防衛構想に関する米国との協議を担当。
-
防衛事務次官として、防衛産業の振興、武器輸出三原則の見直し、F-35導入、平和安全保障法の成立、日米ガイドラインの見直し、装備庁新設など、日本の防衛政策の大きな転換期を牽引。

西氏は「日本および世界の経済安全保障を取り巻く環境が大きく変化する中で、スタートアップが果たし得る役割と、その重要性は一層高まっている。ON&BOARDが出資・支援するスタートアップ企業群が、我が国のみならず国際社会においても価値あるイノベーションとして社会実装されていくよう、これまでの経験と知見を活かし、戦略面から貢献していきたい」と語っています。この言葉からは、日本の未来をスタートアップと共に創り上げていくという強い決意が感じられます。
スタートアップが学べること・成功への示唆
西氏の参画から、スタートアップが学ぶべき最も重要なことは、ディープテックやAIといった先端技術領域での事業成長には、技術開発力だけでなく、政策、規制、国際動向に対する深い理解と戦略的な対応が不可欠である、という点です。これは、単なるコスト削減や生産性向上に留まらず、事業そのものの存続と拡大に直結する要素と言えるでしょう。
ON&BOARDのような、政策的知見を持つアドバイザーと共に事業戦略を練ることで、スタートアップは以下のようなメリットを享受できます。
-
リスクの早期発見と回避: 政策変更や国際情勢の変動による事業リスクを事前に察知し、対策を講じることが可能になります。
-
事業機会の最大化: 国家戦略や国際的なニーズに合致する形で事業を展開することで、より大きな市場や資金調達の機会を得られます。
-
信頼性の向上: 政策や規制に適切に対応する姿勢は、顧客やパートナーからの信頼獲得に繋がり、長期的な関係構築に貢献します。
これは、まさにスタートアップが「予想外の壁」にぶつかる前に、その壁を乗り越えるための地図と羅針盤を手に入れるようなものです。導入後のメリットは計り知れません。
ON&BOARDとは?そのビジョン
ON&BOARD株式会社は、シード・アーリー期のスタートアップに特化したベンチャーキャピタルです。「Unlock Talent Across the world(世界の声を聴く)」をミッションに掲げ、AIエージェント、医療機器、ロボティクスから核融合まで、幅広いディープテック領域にリード出資し、社会実装を目指しています。
戦略コンサルタント、商社、AIエンジニア、研究者、弁護士、大型M&A経験者など、多様な専門家がアドバイザーとして在籍しており、創業期のスタートアップに寄り添った手厚い支援を提供しています。また、メディア「ON&BOARD TIMES」や創業支援プログラム「Out Of BOUNDS」、スタートアップカンファレンス「SWISH!スタートアップキャンプ」などを通じて、スタートアップエコシステム全体の拡大にも貢献しています。
ON&BOARDの活動は、単なる資金提供に留まらず、スタートアップが真に必要とする知識、ネットワーク、戦略を提供することで、その成長を加速させています。
ON&BOARD株式会社の詳細は、https://onboardvc.com/をご覧ください。
まとめ:経済安全保障時代の羅針盤となるON&BOARD
元防衛事務次官である西正典氏のON&BOARDへの参画は、日本のスタートアップエコシステムにとって画期的な出来事です。
特に経済安全保障が重要視される現代において、AIやデュアルユース技術などのディープテック領域で挑戦するスタートアップは、技術力だけでなく、政策や規制、国際情勢といった複雑な要素を理解し、戦略的に事業を進める必要があります。西氏の豊富な知見と経験は、まさにそうしたスタートアップが直面する課題を解決し、事業を成功へと導くための「羅針盤」となるでしょう。
ON&BOARDは、西氏の参画によって、より多角的で実効性の高い支援を提供できるようになります。これは、スタートアップにとって、競争力強化、生産性向上、そして予期せぬコストの削減に繋がり、ひいては日本の国際競争力強化にも貢献するはずです。未来を担うスタートアップの皆さん、この新たな支援体制を最大限に活用し、世界を舞台に羽ばたいていきましょう。
