能登半島地震復旧を加速!EIZOと大林組が3D遠隔操縦で建設現場の常識を変える
能登半島地震の被災地で、遠隔操作技術が復旧を大きく前進させています。EIZOと大林組が共同で実施した建設機械の3D遠隔操縦実証は、従来の課題を解決し、安全性向上と作業効率化、そして何よりも災害復旧の迅速化を実現する画期的な一歩となりました。

従来の遠隔操縦が抱えていた「距離感」の壁
能登半島地震の復旧現場では、落石などの二次災害リスクが高く、作業員の安全を確保するために遠隔施工が不可欠でした。大林組は、石川県輪島市の現場と千葉県君津市の遠隔操縦拠点を結び、無人化施工を進めていました。
しかし、従来の遠隔操縦では、カメラ映像が平面的であるため、オペレーターが周囲の状況や作業対象物までの「距離感」を正確に把握することが難しいという大きな課題がありました。これが操作性の低下を招き、作業効率に影響を与えていたのです。
3D映像が切り開く新たな遠隔操縦の世界
この課題を乗り越えるため、大林組とEIZOは「3D映像表示技術を用いた遠隔操作ソリューション」を導入しました。このソリューションは、日立建機株式会社との協創により開発された技術を基盤としています。

まるで搭乗しているかのようなリアルな距離感を3D映像で再現することで、オペレーターは複数のモニターを同時に確認する必要がなく、一つの3D映像に集中して作業できるようになりました。これにより、直感的で正確な操作が可能になり、まるで現場にいるかのような感覚で建設機械を操れるようになったのです。
現場実証で確認された3つの大きなメリット
今回の能登半島災害復旧現場での実証実験では、この3D遠隔操作ソリューションが以下の3つの点で大きな効果を発揮することが確認されました。
1. 作業性の飛躍的な向上
崩土の積み込み作業において、従来の2D映像による操縦と比較した結果、3D映像による奥行き認識の向上が、作業スピードの改善に直結することが示されました。これは、オペレーターがより正確に機械を操作できるようになった証拠であり、生産性向上に大きく貢献します。
2. 災害現場における安全性確保
EIZOのストリーミングゲートウェイ技術により、石川県と千葉県という超長距離間でも、同期の取れたステレオ映像が安定して伝送されました。これにより、危険な災害現場に人が立ち入ることなく、遠隔から安全かつ確実に作業を進めることが可能になります。作業員の安全確保は、何よりも優先されるべき課題です。

3. 災害復旧の迅速化
災害現場では、一刻も早い復旧が求められます。しかし、従来の遠隔施工では、俯瞰カメラの設置に時間を要し、初動対応が遅れる要因となることがありました。3D映像を活用することで、この俯瞰カメラの設置作業を省略でき、災害発生直後からの対応スピードを大幅に向上させることが期待されます。
導入を検討する企業やスタートアップへの示唆
この3D遠隔操縦技術は、建設業界だけでなく、危険な環境下での作業や人手不足に悩む様々な産業にとって、大きな可能性を秘めています。
生産性向上とコスト削減
作業スピードの改善は、そのまま生産性向上につながります。また、危険な場所での作業を遠隔化することで、人件費や安全対策コストの削減、さらには外注費削減にも寄与するでしょう。俯瞰カメラ設置の省略は、初期費用や現場での準備時間の短縮にもつながります。
競争力強化と課題解決
この技術を導入することで、他社との差別化を図り、競争力を強化できます。特に、熟練オペレーターの高齢化や若手人材の不足が深刻化する中、遠隔地からでも質の高い作業を可能にするこのソリューションは、人材不足という社会課題の解決にも貢献するはずです。
スタートアップが学べること
この事例からスタートアップが学べるのは、既存の課題(遠隔操作における距離感の把握難)に対し、先端技術(3D映像)を組み合わせることで、全く新しいソリューションを生み出せるということです。特に、社会貢献性の高い災害復旧という分野で実証されたことは、技術が持つ社会的な価値を明確に示しています。
まとめ:未来の建設現場を拓く3D遠隔操縦
EIZOと大林組による今回の実証実験は、建設機械の遠隔操縦において、3D映像技術がもたらす革新的な価値を明確に示しました。安全性、効率性、迅速性の全てを向上させるこの技術は、能登半島地震のような大規模災害からの復旧を加速させるだけでなく、今後の建設業界全体のDXを力強く推進するでしょう。

EIZOは今後も、この3D遠隔操作ソリューションの現場検証を重ね、さらなる進化を目指していくとのことです。自然災害からの早期復旧や建設機械の操縦者不足といった社会課題の解決に、この技術が大きく貢献していくことに期待が高まります。
EIZOのサステナビリティへの取り組み
EIZOは、今回の技術開発だけでなく、持続可能な社会の実現に向けた取り組みも積極的に行っています。
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TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース): https://www.eizo.co.jp/sustainability/environment/tcfd/
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TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース): https://www.eizo.co.jp/sustainability/environment/tnfd/
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低炭素移行計画 – Transition to Net Zero -: https://www.eizo.co.jp/sustainability/environment/transition/
これらの情報開示を通じて、環境負荷の低減や資源の有効活用など、幅広い分野で貢献を目指しています。
詳細はこちらをご覧ください: https://www.eizo.co.jp/sustainability/
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