個々の悩みに寄り添うものづくりへ:エキマテ社が「東京ビジネスデザインアワード」テーマ賞受賞
「既製品ではどうしても身体にフィットしない」「もっと安全で使いやすいものづくりができないか」——そんな悩みを抱える方は少なくないでしょう。Expert Material Laboratories株式会社(エキマテ社)は、これらの課題に真正面から向き合い、2025年度「東京ビジネスデザインアワード」(TBDA)でテーマ賞を受賞しました。AI設計支援と3Dプリント技術を組み合わせ、一人ひとりの身体に最適化された生活道具の実現を目指す、その画期的な取り組みに注目が集まっています。
ものづくりの常識を覆すAI設計と3Dプリント
現代のものづくりは、大量生産による効率化が進む一方で、個人の多様なニーズに応えるのが難しいという側面があります。特に、身体に直接触れる生活道具においては、わずかなサイズのズレや形状の違いが、使い心地の大きな不満につながることがあります。従来のカスタム製造は時間とコストがかかり、誰もが気軽に利用できるものではありませんでした。
エキマテ社が提案するのは、AIの設計支援と3Dプリント技術を融合させることで、この課題を解決するアプローチです。AIが個人の身体データに基づいて最適なデザインを提案し、それを3Dプリンタで出力することで、これまでにないスピードとコストでパーソナライズされた製品を生み出します。これにより、製品開発の生産性が飛躍的に向上し、試作や小ロット生産における外注費の削減にも繋がるでしょう。
安心・安全な独自開発レジン「エキマテ」が拓く新市場
エキマテ社の技術革新は、設計支援だけにとどまりません。3Dプリンタ用の水洗い対応レジン「エキマテ」は、その高い安全性と使いやすさで、ものづくりの裾野を広げる可能性を秘めています。
「エキマテ」レジンの主な特長
-
水洗い対応・低臭気: オフィス環境でも扱いやすく、作業効率が向上します。
-
アレルゲンフリー1・発がん性物質不使用: 使用者の健康と安全に配慮した材料です。
-
食品衛生法適合: これまで3Dプリントの活用が難しかった食品器具分野への応用を可能にし、新たな市場を開拓します。
これらの特長により、医療・介護分野での身体補助具、教育現場での教材、さらには家庭でのパーソナルグッズ制作など、幅広い領域での活用が期待されます。安全性と利便性を両立した「エキマテ」レジンは、日本のものづくりに新たな価値と競争力をもたらすでしょう。

スタートアップが学ぶべき「共創」と「市場創造」
エキマテ社の今回の受賞は、他のスタートアップ企業にとっても多くの示唆を与えます。成功の鍵は、異分野の専門家との「共創」にありました。自動車デザイナーの平瀬尋士氏をはじめとする多様なバックグラウンドを持つデザイナーやソフトウェアエンジニアがチームに加わることで、技術とデザイン、そしてユーザー体験が高度に融合した提案が生まれました。これは、技術先行型ではなく、市場の真のニーズとデザインの力を掛け合わせることで、新たな価値を創造できるという好事例です。
また、アワードへの積極的な参加は、事業の加速だけでなく、企業や製品の認知度向上にも大きく貢献します。社会課題の解決を目指すという明確なビジョンと、それを実現するための具体的な技術とチーム力を持つことが、スタートアップの成長には不可欠と言えるでしょう。
導入後のメリット・デメリット:あなたのものづくりはどう変わる?
メリット
-
高いパーソナライズ性: 一人ひとりの身体に完璧にフィットする生活道具を、迅速にデザイン・製造できます。
-
開発サイクルの短縮: AI設計支援により、試作から製品化までの時間を大幅に短縮し、市場投入までのスピードが向上します。
-
材料の安全性: 食品衛生法適合のレジンにより、これまで参入が難しかった食品器具分野など、新たな市場でのビジネスチャンスが広がります。
-
コスト効率: 内製化を進めることで、外部委託にかかる費用を削減し、長期的なコストパフォーマンスを高めます。
デメリット
-
初期投資: 高性能な3DプリンタやAI設計ツールの導入には、一定の初期投資が必要です。
-
学習コスト: 新しいAI設計ツールや3Dプリント技術の習得には、ある程度の時間とトレーニングが必要になる場合があります。
これらの点を考慮しつつ、長期的な視点で見れば、エキマテ社の技術は、ものづくりにおける生産性向上、コスト削減、そして圧倒的な競争力強化に繋がる大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。
多角的分析:ものづくりの未来を再定義する可能性
エキマテ社の取り組みは、単なる製品開発に留まりません。これは、製造業全体のパラダイムシフトを促す可能性を秘めています。例えば、医療分野では、患者一人ひとりの身体に合わせた義肢や装具の迅速な製造が可能になり、QOL(生活の質)の向上に貢献するでしょう。また、教育分野では、子供たちがアイデアをすぐに形にできる環境を提供し、創造性を育む新しい学びの形を創造できます。
さらに、水洗いレジンは環境負荷の低減にも寄与します。これまで廃棄物処理が課題となっていた3Dプリント材料において、よりクリーンで安全な選択肢を提供することは、持続可能なものづくりへの大きな一歩です。
今後の展望とエキマテ社のビジョン
エキマテ社は、2026年2月3日(火)に開催される提案最終審査会で、今回の受賞テーマに関する具体的な提案を発表する予定です。同社は「みんなの夢をカタチに」をビジョンに掲げ、全ての人が自身のイメージを具現化できる未来を創造することを使命としています。
この革新的な技術が、私たちの生活や社会にどのような変化をもたらすのか、今後の展開に期待が高まります。

Expert Material Laboratories株式会社は、株式会社エヌエスエスのグループ会社であり、2025年大阪・関西万博のPRサプライヤーでもあります。

1「エキマテ」は、一般社団法人日本皮膚免疫アレルギー学会発表の「ジャパニーズスタンダードアレルゲン2015のアレルゲン一覧」化学物質不使用
関連情報
-
東京ビジネスデザインアワード: https://design-award.metro.tokyo.lg.jp/award.html
-
エキマテWEBサイト: https://ekimate.jp
Expert Material Laboratories 株式会社について
-
所在地: 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル32階
-
代表取締役CEO: 野田 裕介
-
事業内容: Expert Material Series開発販売、3D技術・DX化コンサルティング
株式会社エヌエスエスについて
-
所在地: 東京都青梅市新町7-40-8
-
代表取締役CEO: 野田 裕介
-
URL: https://nssndt.com/
-
事業内容: 航空宇宙非破壊検査技術コンサルティング、X線CT受託撮影、制御システム設計支援サービス、工作機械・検査・周辺機器販売
