親世代の9割が「話したい」!しかし現実には…
株式会社モニクルフィナンシャルが60歳以上の子どもがいる親500名を対象に実施した調査によると、もし子どもから「お父さん/お母さんの保険ってどうなっているの?」と聞かれたら、92.0%の親が「話す良いきっかけになるので、むしろ嬉しい」(52.8%)か「きちんと話そうと思う」(39.2%)とポジティブに受け止めていることがわかりました。特に女性では6割以上が「嬉しい」と回答しており、親は子どもからのアプローチを待っている可能性が示唆されています。

しかし、この好意的な意欲とは裏腹に、自身の加入している保険について「詳しく伝えている」「概要は伝えている」と回答したのは全体の約半数にとどまり、48.8%の親が「ほとんど伝えていない」または「全く伝えていない」と回答しています。
なぜ、話したいのに伝えられないのか?親の心の壁
話したい気持ちがあるにもかかわらず、なぜ実際には伝えられていないのでしょうか?
その最も大きな理由として、「自分はまだ元気で、話すのは先のことだと思っているから」(21.3%)が挙げられました。また、子どもに伝えることのデメリットや不安としては、「自分の『老い』や『死』と向き合わなければならず、精神的につらい」(45.6%)という心理的な負担が最も大きいことが明らかになっています。お金の話題による波風や、子どもに心配をかけたくないという親心も背景にあるようです。


伝えておくことの大きなメリット:未来の家族への贈り物
では、子どもに保険のことを伝えておくメリットは何でしょうか。調査では、過半数(54.8%)の親が「いざという時、子どもが『手続き』で困らないようにするため」と回答しました。これは、単にお金を残すだけでなく、自分が亡くなった後も子どもに余計な苦労をかけたくないという深い親心を示しています。この情報共有は、将来子どもが直面するであろう事務的な負担を大幅に軽減し、精神的なストレスを和らげることにも繋がります。

「伝えたつもり」に潜む落とし穴
「詳しく伝えている」「概要は伝えている」と回答した親でも、伝えている内容には偏りがあることが判明しました。「保険会社名」や「保険の種類」は約7割が伝えているものの、いざ手続きをする際に不可欠な「保険証券の保管場所」を伝えているのは約5割、「担当者や代理店の連絡先」に至っては2割台にとどまっています。これでは、いざという時に子どもが保険金・給付金の請求で困ってしまう可能性があり、親が望む「手続きの負担軽減」が達成されないかもしれません。

解決策は「カジュアルな会話」と「エンディングノート」
では、どのようにすればこの問題を解決できるのでしょうか。
理想的な切り出し方として最も多かったのは、「リビングで、夕食後のリラックスした雰囲気の中、雑談の延長で」(35.8%)という回答でした。改まって時間を設けるよりも、日常の延長でさりげなく話す方が、親子の心理的ハードルが低いことが伺えます。

また、話しやすくするためのツールとしては、「我が家の保険状況をまとめておけるノートや書式(エンディングノート)」(40.4%)や「親子で話し合うべきことのチェックリスト」(27.8%)が求められています。「死」を想起させる深刻な話し合いではなく、「事務的な確認作業」としてカジュアルに情報を共有できるツールが、親子のコミュニケーションを円滑にする鍵となるでしょう。

スタートアップが学べること:共感と実用性で課題を解決
この調査結果は、金融サービス業界、特にスタートアップにとって重要な示唆を与えます。顧客の深い心理的障壁(老いや死への不安)を理解し、それを乗り越えるための具体的な「共感ベースの解決策」を提供することの重要性です。例えば、以下のような視点が考えられます。
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心理的ハードルの低減: 「終活」のような重い言葉ではなく、「未来の家族への準備」や「手続きをスムーズにするためのリストアップ」といった、ポジティブで実用的なアプローチを提案するサービス。
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デジタルとアナログの融合: エンディングノートやチェックリストのようなアナログツールと、オンラインでの情報管理・共有サービスを組み合わせることで、多様なニーズに応える。
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コミュニケーション支援: 親子が話し始めるきっかけとなるようなトークスクリプトや、家族会議で使えるガイドラインを提供するなど、直接的なコミュニケーションを促すコンテンツ開発。
今回の調査を実施した「ほけんのコスパ」が、この調査結果をもとにエンディングノートの書き方解説コラムなどを提供しているのは、まさに顧客の課題に寄り添った好事例と言えるでしょう。このような取り組みは、顧客ロイヤルティの向上や新たな顧客層の獲得に繋がり、競争力強化にも貢献します。
まとめ:年末年始を「安心」で満たす機会に
年末年始の帰省は、家族の絆を深める貴重な時間です。この機会に、リビングでの何気ない会話の中で、あるいはエンディングノートを活用しながら、ご自身の保険についてお子さんと話し合ってみてはいかがでしょうか。それは、いざという時の子どもの負担を軽減し、家族みんなが安心して未来を迎えるための、大切な一歩となるはずです。
関連情報・ツール
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保険の比較・見積サービス『ほけんのコスパ』: https://hokencospa.jp/
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エンディングノートの書き方を解説しているコラム: https://hokencospa.jp/categories/life/columns/ending-note
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本調査をもとにしたコンテンツ:9割が子どもに話すことにポジティブ、でも話しているのは半数だけ – 親の生命保険に関する意識調査(第1弾:親編): https://hokencospa.jp/feature-groups/survey/features/parent-insurance-part1
