- はじめに:関西の5G、本当に速い?あなたの疑問を解決!
- 調査概要:どこで、どうやって測ったの?
- 関西5G通信速度、実測データで徹底比較!
- 下り通信速度:auが僅差でトップ!あなたのキャリアは?
- 上り通信速度:ソフトバンクが優位!ビジネス活用にも注目
- 5G受信地点比率:駅より「駅以外」が強い傾向
- レイテンシ(遅延時間):楽天モバイルが驚きの低遅延!
- あなたの利用シーンは?最速・最遅スポットから見る5Gのリアル
- 5G導入で何が変わる?個人・ビジネスのメリット・デメリット
- 個人ユーザーのメリット
- ビジネス(特にスタートアップ)のメリット
- デメリット・注意点
- 多角的分析:キャリア戦略とスタートアップのチャンス
- キャリアごとの戦略と強み
- スタートアップが5Gデータを活用できるポイント
- まとめ:関西で快適な5Gライフを送るために
- 関連情報
はじめに:関西の5G、本当に速い?あなたの疑問を解決!
「5Gって速いって聞くけど、実際どうなの?」「私の使っているキャリアは快適なのかな?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?日々進化する5G通信は、私たちの生活やビジネスに大きな変化をもたらしています。特に、動画視聴やオンラインゲーム、リモートワークといった個人利用から、IoTやAIを活用したビジネスのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進まで、高速・低遅延な通信環境はもはや必須と言えるでしょう。
2025年12月、ICT総研が関西地方(京都府、大阪府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県の2府4県)における5G通信速度の実測調査結果を発表しました。この調査は、あなたが本当に知りたい「実際の使い心地」を数値で示してくれる貴重なデータです。この記事では、この調査結果を基に、大手4キャリアの通信速度や安定性を徹底比較。あなたの5Gライフやビジネスをより豊かにするためのヒントをお届けします。
調査概要:どこで、どうやって測ったの?
今回の調査は、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルのMNO(移動体通信事業者)4社を対象に行われました。
測定には、スマートフォン「Google Pixel 7a」を使用し、Googleの速度測定サイト「インターネット速度テスト」で、1地点あたり下り(ダウンロード)と上り(アップロード)の通信速度、そしてレイテンシ(遅延時間)をそれぞれ3回ずつ実測しています。
測定地点は、関西地方の駅ホーム、県庁・市庁、大学、空港、その他のランドマークなど、全108地点。ユーザーが実際に利用する様々なシーンを想定して選定されており、調査は2025年11月8日から22日の閑散時間帯(朝夕のラッシュ時間帯を避けた時間帯)に実施されました。
関西5G通信速度、実測データで徹底比較!
それでは、気になる調査結果を見ていきましょう。あなたのキャリアのパフォーマンスはどうだったでしょうか?
下り通信速度:auが僅差でトップ!あなたのキャリアは?
全108地点における下り通信速度の調査結果では、auが172.6Mbpsでトップとなりました。NTTドコモが170.5Mbps、ソフトバンクが167.4Mbpsと続き、大手3社は非常に僅差で競り合っています。楽天モバイルは48.9Mbpsという結果で、4社平均の下り通信速度は139.9Mbpsでした。
地域別に見ると、京都府ではau、大阪府と和歌山県ではソフトバンク、兵庫県、滋賀県、奈良県ではNTTドコモがそれぞれ下り通信速度でトップを記録しており、府県によって得意なキャリアが異なることが分かります。

上り通信速度:ソフトバンクが優位!ビジネス活用にも注目
上り通信速度では、ソフトバンクが31.7Mbpsでトップを獲得しました。auが29.5Mbps、楽天モバイルが23.4Mbps、NTTドコモが18.7Mbpsと続いています。上り速度においては、事業者間の差は下り速度に比べて小さく、全体的に安定したパフォーマンスを示していると言えるでしょう。
ビジネスシーンにおいては、大容量ファイルのアップロードやクラウドサービスへのデータ保存など、上り速度が重要となる場面も多いため、キャリア選びの際にはこの点も考慮したいですね。
5G受信地点比率:駅より「駅以外」が強い傾向
全108地点における5G受信地点比率は、4社平均で75.5%と、これまでの調査地域の中でも最も高い数値を示しました。これは、関西地方での5Gエリアが着実に拡大していることを示唆しています。
注目すべきは、「駅ホーム」(全48地点)と「駅以外」(全60地点)で比較した場合の傾向です。「駅ホーム」の5G受信地点比率は4社平均68.8%だったのに対し、「駅以外」では80.8%と、駅以外の場所での5G受信率が高い傾向が見られました。
「駅ホーム」ではソフトバンクが77.1%でトップ、「駅以外」ではauが93.3%でトップとなっており、場所によって得意なキャリアが異なることが分かります。

レイテンシ(遅延時間):楽天モバイルが驚きの低遅延!
レイテンシ(遅延時間)は、データが送信されてから応答が返ってくるまでの時間を示し、値が小さいほど快適な通信体験ができます。今回の調査では、楽天モバイルが12.5ミリ秒で最短を記録しました。NTTドコモ(19.9ミリ秒)、ソフトバンク(22.0ミリ秒)、au(22.3ミリ秒)と続き、他の地方での調査と同様に、楽天モバイルの低遅延性が際立っています。
4社平均のレイテンシは19.2ミリ秒と、他の地方と比較しても最も短く、関西地方の5G通信は非常に良好な環境にあることが伺えます。オンラインゲームやVR/ARコンテンツ、遠隔操作など、リアルタイム性が求められるサービスを利用する際には、レイテンシの低いキャリアを選ぶことが、生産性向上や快適な体験に直結するでしょう。

あなたの利用シーンは?最速・最遅スポットから見る5Gのリアル
関西地方の5G通信は全体的に良好な傾向が見られますが、地点ごとのばらつきが大きいことも明らかになりました。ここでは、特に速度が速かった地点と遅かった地点を見てみましょう。
下り通信速度の最速地点は、兵庫県のノエビアスタジアム神戸で、4社平均339.1Mbpsを記録しました。その他にも、近江八幡駅(滋賀県)、サンガスタジアム(京都府)、姫路駅(兵庫県)、神戸市役所(兵庫県)、キーノ和歌山(和歌山県)など、300Mbpsを超える高速通信が可能な地点が多数存在します。
一方で、最も遅かったのは銀閣寺(京都府)の15.0Mbpsでした。奈良公園バスターミナル(奈良県)、東大寺南大門(奈良県)、金閣寺(京都府)、阪急梅田本店(大阪府)、法隆寺(奈良県)、心斎橋駅(大阪府)など、30Mbpsを下回る地点も複数見られました。これらの地点は、観光地や商業施設の一部であり、利用者が多い場所での通信品質が課題となる可能性も示唆しています。
このように、関西地方の5G通信は、極めて速い地点がある一方で、まだ改善の余地がある地点も存在するという「二極化」の傾向が見られます。これは、5Gのインフラ整備がピンポイントで進んでいるものの、広域カバーにはまだ時間がかかることを示しているのかもしれません。






5G導入で何が変わる?個人・ビジネスのメリット・デメリット
この調査結果を踏まえ、5G通信環境が私たちの生活やビジネスにどのような影響を与えるのか、メリットとデメリットを考えてみましょう。
個人ユーザーのメリット
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エンタメ体験の向上: 高画質動画のストリーミングや大容量ゲームのダウンロードがスムーズになり、遅延の少ないオンラインゲームで最高の体験を楽しめます。
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リモートワークの快適化: オンライン会議の安定性が向上し、大容量ファイルのやり取りもストレスなく行えるため、自宅や外出先での生産性が大きく向上します。
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新しい体験の創出: VR/ARコンテンツやスマートホームデバイスなど、5Gの高速・低遅延を活かした新しいサービスやガジェットをより快適に利用できます。
ビジネス(特にスタートアップ)のメリット
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生産性向上: モバイル環境での高速データ転送やクラウドサービスの活用が加速し、従業員の場所を選ばない働き方をサポートします。リアルタイムでの共同作業もスムーズになり、業務効率が格段に上がります。
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競争力強化: IoTデバイスの導入、AIを活用したデータ分析、VR/ARを用いた研修や顧客体験の提供など、5Gを基盤とした革新的なサービス開発が可能になります。これにより、競合他社との差別化を図り、市場での優位性を確立できるでしょう。
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コスト削減: 物理的なネットワークインフラへの投資を抑えつつ、高性能な通信環境を構築できます。また、リモートワークの推進により、オフィス維持費や通勤手当などの外注費削減にも繋がる可能性があります。
デメリット・注意点
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エリアによる速度差: 5Gエリア内であっても、場所によっては期待通りの高速通信が得られない場合があります。特に、観光地など人が多く集まる場所で速度が低下する事例も見られました。自身の主要な行動範囲での実測値を事前に確認することが重要です。
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キャリアごとの特性: 下り速度、上り速度、レイテンシなど、キャリアごとに強みや弱みが異なります。自分の利用目的(例:動画視聴、オンラインゲーム、ビジネス利用)に合ったキャリアを選ぶ必要があります。
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端末やプランの影響: 5G対応端末や契約している通信プランによって、実際に体験できる速度は変動する可能性があります。常に最新の情報を確認し、最適な環境を整えることが大切です。
多角的分析:キャリア戦略とスタートアップのチャンス
今回の調査結果は、各キャリアの5G戦略と、それを活用するスタートアップにとっての大きなチャンスを示唆しています。
キャリアごとの戦略と強み
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au、NTTドコモ、ソフトバンク: 下り通信速度で僅差の争いを繰り広げており、広範囲での高速通信を追求していることが伺えます。特に「駅以外」のランドマークでの5G受信率が高く、都市部や主要施設での利便性を重視していると言えるでしょう。
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楽天モバイル: 下り速度では他の3社に差をつけられていますが、レイテンシの短さでは圧倒的な優位性を見せています。これは、ゲームやVR/AR、自動運転技術など、超低遅延が求められる分野でのサービス提供に強みを持つ可能性を示唆しています。
スタートアップが5Gデータを活用できるポイント
スタートアップ企業にとって、この5G実測データは、新たなビジネスチャンスを見つけるための宝の地図となるでしょう。
- ロケーションベースのサービス開発: ノエビアスタジアム神戸のような「超高速エリア」に特化し、高精細なVRライブ配信やリアルタイムインタラクティブコンテンツなど、5Gの恩恵を最大限に活かせるサービスを開発する。
- デジタルデバイド解消サービス: 銀閣寺や奈良公園バスターミナルのように通信速度が遅い「デジタルデバイド」が発生している観光地や地域に注目し、オフラインでも楽しめる観光ガイドアプリや、低帯域でも快適に利用できる軽量な情報提供サービスなど、課題解決型のビジネスを展開する。
- 特定のキャリアの強みを活かす: 楽天モバイルの低遅延性を活かして、オンラインゲームプラットフォームや遠隔医療支援システムなど、リアルタイム性が重視される分野に特化したソリューションを提供する。
- データ活用コンサルティング: このような実測データを分析し、企業の5G導入計画やエリア戦略をサポートするコンサルティングサービスを提供する。これにより、企業は無駄な投資を避け、最適な通信環境を構築できるでしょう。
5Gの普及はまだ途上であり、通信環境には地域差や場所によるばらつきがあります。この「不均一性」こそが、スタートアップが新たな価値を創造し、市場を切り開くためのフロンティアとなるのです。
まとめ:関西で快適な5Gライフを送るために
今回のICT総研による関西地方の5G通信速度実測調査は、私たちに多くの示唆を与えてくれました。
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関西地方の5G通信は全体的に向上しており、特に「駅以外」のランドマークでは高い受信率と高速通信が実現しています。
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下り速度ではau、上り速度ではソフトバンクが優位に立ち、レイテンシでは楽天モバイルが圧倒的な低遅延性を見せました。キャリアごとに得意分野が異なるため、自分の利用目的に合わせて選ぶことが大切です。
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しかし、ノエビアスタジアム神戸のような超高速エリアがある一方で、銀閣寺のような速度が低い地点も存在し、場所による通信品質のばらつきが大きいことが明らかになりました。
この結果を踏まえ、あなたが関西地方で快適な5Gライフを送るためには、以下のポイントを参考にしてください。
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利用エリアの確認: 普段よく利用する場所での各キャリアの実測データや、キャリアが公開しているエリアマップを確認しましょう。
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利用目的の明確化: 動画視聴が多いなら下り速度、ビジネスで大容量ファイルを扱うなら上り速度、ゲームやリアルタイムサービスならレイテンシを重視してキャリアを選びましょう。
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複数の情報を比較検討: 今回のような実測調査データだけでなく、口コミや他の情報源も参考に、多角的に比較検討することが賢い選択に繋がります。
5Gはまだ進化の途中です。今後もICT総研は、「つながりやすさ」や「通信速度」について、ユーザーが利用するさまざまなシーンを想定し、ユーザーにとって指標となる実測データを定期的に提供していく方針です。未来の通信環境に期待しつつ、今のベストな選択を見つけていきましょう!
関連情報
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ICT総研ホームページ: https://ictr.co.jp/report/20251212.html
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株式会社ICT総研について: https://ictr.co.jp/
