はじめに:太古の地球への扉を開く
2025年12月20日(土)から2026年2月15日(日)まで、静岡科学館る・く・るにて企画展『古生代探検隊~三葉虫とめぐる進化の足あと~』が開催されます。この企画展は、恐竜時代よりもさらに昔、約3億年にもわたる壮大な「古生代」に焦点を当て、生命がどのように進化し、地球環境がどのように変化してきたのかを、体験型展示を通して紹介するものです。私たちの遠い祖先の誕生や、地球史上最大の絶滅など、まさに「進化の足あと」とも呼べる出来事が満載の、知的好奇心を刺激されるイベントとなるでしょう。
来場者が抱える「なぜ?」を解決!古生物学の最新情報と体験型学習の魅力
古生代の生物、例えばアノマロカリスや三葉虫などは、ぬいぐるみなどの商品で見かける機会が増え、その名前を知る人も多くなりました。しかし、「いつの時代の生物なのか」「どのような進化を遂げたのか」といった正しい情報が十分に浸透しているとは言いがたい現状があります。
この企画展は、そうした来場者の「なぜ?」という疑問を解決し、古生物学への興味を深めるための最適な機会を提供します。近年、新たな化石の発見や分析技術の発達により、古生物学分野の情報は日々アップデートされています。本企画展では、これらの最新研究成果に基づいた約150点の化石やレプリカ、復元模型が展示され、一部の化石には直接触れることも可能です。これにより、図鑑や映像だけでは得られない、五感を通じた深い学びと理解が期待できます。
得られるメリット:知識の深化と未来への視点
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知的好奇心の生産性向上: 太古の生命の歴史に触れることで、科学への興味関心を高め、自ら学ぶ意欲を刺激します。これは、現代社会を生き抜く上で不可欠な探求心の土台を築くことに繋がります。
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未来を生き抜く競争力強化: 生命の進化と絶滅の歴史から、環境適応や変化への対応力を学ぶことができます。これは、子どもたちが将来直面するであろう様々な課題に対し、柔軟な思考力と解決策を見出す力を育む一助となるでしょう。
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コストを抑えた質の高い学び: 企画展会場内の体験は無料で楽しめます(科学館入館料は別途必要)。これにより、高額な費用をかけずに、質の高い科学教育に触れる機会を提供し、教育費用の効率化にも貢献します。
展示の見どころ:生命のドラマを紐解く多角的なアプローチ
最新の研究成果に基づく展示
約150点もの化石やレプリカ、復元模型が展示されます。中には、2024年に発表された論文をもとに研究者が監修した詳細な三葉虫の拡大模型も登場し、最新の科学的知見に触れることができます。

楽しみながら学べる工夫
すごろく風の解説で、古生代の生物の進化の足あとを楽しみながら紹介。視覚的にも分かりやすく、子どもたちも飽きずに学べる工夫が凝らされています。
生命の重要な転換点
古生代は「眼」「骨」「顎」といった現在の生物にとって重要な機能の進化や、動植物の陸上進出が起きた時代です。恐竜時代よりも前の、まさに生命の基礎が築かれた時代の面白さを発見できます。

地球環境の大変動
地球史上最大の5回の生物大量絶滅のうち、3回が古生代に発生し、一番大規模な3回目で古生代が終焉を迎えました。激しい地球環境の変化と生命のドラマを学ぶことができます。
参加型ワークシートとプレゼント
「古生代探検報告書」(ワークシート)を完成させると、絵本作家こたさんのイラストを使用した「古生代の生きものカード」をプレゼント。全8種類のカードを集める楽しみも提供されます。
展示構成の紹介
①探検受付・導入『古生代とは』
古生代が地球の歴史のどの時代にあたるのか、化石とは何かといった地質学の基礎知識を紹介します。探検報告書の配布と、完成者への「古生代の生きものカード」のプレゼントが行われます。

②「先カンブリア時代」と「古生代」
古生代が始まる前の「先カンブリア時代」から、古生代の各時代(カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、ペルム紀)について、ゾーン分けして紹介します。化石や模型、パネルを通して、当時の生きものや地球環境の変化を学ぶことができます。
③三葉虫コーナー
古生代を代表する海の節足動物である三葉虫をまとめて展示。掘り出したままの化石に触れたり、顕微鏡で観察したりする体験ができます。2024年発表の論文に基づき研究者監修で再現された詳細な拡大模型も注目です。

④のんびりコーナー&フォトスポット
図鑑や参考図書、絵本などを自由に読めるコーナーです。小さな子ども向けには、塗り絵や古生代の生きもののぬいぐるみで遊べるスペースも用意されています。また、三葉虫型の探検帽子を被って記念撮影ができるフォトスポットもあり、家族で楽しい思い出を作ることができます。

学びを深める関連イベント:専門家との交流で知的好奇心を刺激
企画展と合わせて、さらに学びを深めるための関連イベントも多数開催されます。
予約のいらないイベント
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わくわく科学工作「化石のレプリカ~三葉虫~」
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日時:12/21(日)、1/12(月祝)、1/25(日)、2/1(日)、2/15(日) 13:00~15:30受付
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石膏を使って、月替わりで3種類の三葉虫の化石レプリカを作れます。
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三葉虫の研究者に聞いてみよう!
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日時:1/25(日)、2/8(日) 13:00~15:00随時対応
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講師:静岡大学 理学部 准教授 鈴木雄太郎さん
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会場内で研究者から直接、三葉虫の生態などをレクチャーしてもらえます。
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予約が必要なイベント(静岡科学館HPから事前申込・多数抽選)
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トークイベント「なんでこんな形⁉ 古生代のふしぎで楽しい生き物たち」
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日時:1/11(日)13:30~14:45 定員:100人 申込締切:12/24
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講師:サイエンスライター 土屋健さん
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古生代の不思議な生き物たちの話を、基本から最前線まで紹介します。
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トークイベント「生きている化石、ウミユリとはどんな動物か?」
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日時:1/18(日)13:00~15:00 定員:30人 申込締切:12/24
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講師:名古屋市科学館 館長 大路樹生さん
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現在の静岡県の海にも生息する「ウミユリ」について、標本を観察しながら学びます。
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科学教室「化石調査隊!」
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日時:2/11(水祝)13:00~15:00 定員:18人 対象:小学校3~6年生 申込締切:1/28
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三葉虫とアンモナイトの化石レプリカを作り、その特徴を考察します。
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この企画展から得られる「未来へのヒント」
スタートアップが学べること
この企画展は、生命の進化の歴史を通して、現代のビジネス、特にスタートアップの活動にも通じる多くのヒントを提供します。
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イノベーションと適応力: 古生代の生物たちが、環境の激変の中で「眼」や「骨」といった新たな形質を獲得し、海から陸へと進出していった歴史は、スタートアップが市場の変化に適応し、革新的なソリューションを生み出すプロセスそのものです。既存の枠にとらわれず、大胆な変化を受け入れることの重要性を示唆します。
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失敗からの学び(絶滅の教訓): 古生代に3度も起きた大量絶滅は、ビジネスにおける大きな失敗や市場からの撤退と捉えることができます。何が生き残り、何が滅びたのかを学ぶことで、持続可能なビジネスモデルや、予期せぬ危機に対するレジリエンス(回復力)を構築するための戦略を考えるヒントが得られるでしょう。
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ユーザーエンゲージメントと教育: 静岡科学館が「体験型展示」や「ワークシート」「カードプレゼント」といった手法で来場者の好奇心を刺激し、深い学びへと導く方法は、スタートアップが顧客エンゲージメントを高め、サービスへの継続的な関心を引き出すための有効なアプローチとなります。教育的な要素をエンターテインメントに昇華させるヒントが隠されています。
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ニッチ市場の発見と情報の価値: 「古生物の認知度は高まっている一方で、正しい情報の浸透が乏しい」という課題に着目し、それを解決する展示を企画する姿勢は、スタートアップが未開拓のニッチ市場や顧客の潜在的なニーズを見つけ出すための視点を提供します。正確で価値ある情報の提供が、顧客獲得に繋がることを示しています。
まとめ:さあ、古生代の壮大な物語を体験しよう
静岡科学館る・く・るの企画展『古生代探検隊~三葉虫とめぐる進化の足あと~』は、単なる展示に留まらず、生命の壮大な歴史を肌で感じ、科学への深い興味を育むことができる貴重な機会です。子どもたちの夏休みの自由研究のヒントに、大人の知的好奇心をくすぐる学びの場として、ぜひご家族やご友人と足を運んでみてはいかがでしょうか。
静岡科学館 公式HPはこちら: https://www.rukuru.jp/news_topics/news.php?id=197
開催概要
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事業名: 古生代探検隊~三葉虫とめぐる進化の足あと~
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会期: 2025年12月20日(土)~2026年2月15日(日) 58日間(44開館日)
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休館日: 12月22日・12月29日~1月3日、1月7日・13日・19日・20日・26日、2月2日・9日
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開催時間: 9:30~17:00 (入館は16:30まで)
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会場: 静岡科学館る・く・る 9階企画展示室 〒422-8067 静岡市駿河区南町14-25 エスパティオ8~10階
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TEL: 054-284-6960
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対象: どなたでも(メインターゲット:小中学生以上の子どもとその保護者)
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入場料及び会場内体験: 無料(科学館入館料別途)
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入館料:小・中学生120円(静岡市内在住・通学者は無料)、大人520円、静岡市在住の70歳以上は無料、未就学児無料
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※身体障害者手帳等をお持ちの方とその付添者1名は無料。
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主催: 静岡科学館る・く・る 指定管理者 公益財団法人静岡市文化振興財団
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協賛: 株式会社サン
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企画協力: 静岡大学理学部鈴木研究室、名古屋大学博物館、金生山化石館、蒲郡市生命の海科学館、神奈川県立 生命の星・地球博物館、一般財団法人 進化生物学研究所、朝比奈 龍勢・昆虫館、ふくしま海洋科学館(アクアマリンふくしま)、椎野勇太さん(新潟大学)、静岡大学キャンパスミュージアム(順不同)
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後援: 静岡県教育委員会、静岡市教育委員会、NHK静岡放送局、朝日新聞静岡総局、産経新聞社静岡支局、静岡新聞社・静岡放送、中日新聞東海本社、毎日新聞静岡支局、読売新聞静岡支局、テレビ静岡、静岡朝日テレビ、静岡第一テレビ、全国科学館連携協議会、全国科学博物館協議会
