導入の背景:自動車部品メーカーが抱えるセキュリティの課題
しげる工業は、自動車の内外装部品製造を主力とするグローバルメーカーであり、近年はDX認定を取得し、デジタル技術の活用に積極的に取り組んでいます。しかし、その成長の裏には、ITインフラに関するいくつかの課題がありました。
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部門最適化による複雑化と属人化: 開発、生産、ITインフラ管理部門がそれぞれ独自にシステムを構築・運用していたため、全体像の把握が困難になっていました。
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セキュリティ対策のばらつき: IT専任者が不在のグループ会社も多く、セキュリティレベルに統一感がありませんでした。
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業界ガイドラインへの対応: 自動車産業のサイバーセキュリティガイドライン(日本自動車部品工業会(JAPIA)ガイドライン)への対応が急務となっていました。
これらの課題は、生産性低下や潜在的なセキュリティリスク増大を招きかねず、早急な解決が求められていました。
ゼロトラストセキュリティへの転換:JBCCとの協業で実現した未来
しげる工業は、これらの課題解決のため、JBCCの「マネージドサービス for SASE1 Plus」と「マネージドサービス for EDR2 Plus」の導入を決定しました。この協業により、約3ヶ月という短期間でゼロトラストセキュリティ環境を構築し、強固なセキュリティ体制を実現しています。

1 SASE(Secure Access Service Edge)は、セキュリティとネットワークの機能を統合し、安全かつ迅速な通信を実現するクラウドプラットフォームです。
2 EDR (Endpoint Detection and Response) は、侵入後の異常を迅速に検知し、原因分析と復旧支援で二次被害を最小限に抑える事後対応型セキュリティです。
JBCCは、1,350社以上への提供実績を持つマネージドセキュリティサービスを通じて、しげる工業グループ全社のセキュリティレベル統一、安全で快適なテレワーク環境の構築を支援しました。結果として、導入後は3年間マルウェア感染被害ゼロを達成しています。
導入事例の特長:3ヶ月で実現した強固なセキュリティと運用体制
この成功事例には、特に注目すべき3つの特長があります。
1. SASE×EDRで叶えるスピーディかつ強固なセキュリティ基盤
JBCCの「見える化サービス」によって、これまでブラックボックス化していた現状の課題が明確になり、最適なセキュリティ対策が導入されました。SASEによるネットワークとセキュリティの統合管理基盤は、属人化した構成を解消し、グループ全体のセキュリティ基準を統一。SASEとEDRの組み合わせにより、場所を問わず安全かつ快適なクラウドアクセスが可能なテレワーク環境が実現し、生産性の向上に貢献しています。また、従来のセキュリティソフトとSOC運営費と比較しても大幅なコスト増はなく、コストパフォーマンスにも優れています。
2. 24時間365日体制の専門家による運用支援
JBCCグループのセキュリティチームは、24時間365日体制のSOC(セキュリティ監視センター)と、実際にしげる工業の環境を構築したセキュリティエンジニアが密に連携し、サイバー攻撃対策を支援しています。ランサムウェアを検出した時点で端末を隔離・解析する体制が構築され、導入後3年間マルウェア感染被害ゼロという実績につながりました。また、大量のセキュリティアラートへの対応優先度が明確化されたことで、情報システム部門は本来業務に集中できる環境となり、業務効率と生産性が向上しました。
3. クラウド・AI時代を見据えた継続的なセキュリティ強化
JBCCは、年2回の報告会を通じて最新のセキュリティ動向を踏まえた改善案を提言し、脅威に応じた対策のアップデートを支援しています。さらに、外部からアクセス可能なIT資産やセキュリティ情報を可視化するAttack Surface Managementの導入も視野に入れています。社員を対象としたMicrosoft 365 Copilotの利活用ワークショップをJBCCと共同で実施するなど、セキュリティを担保した生成AIの利活用も技術支援しており、未来を見据えた継続的なセキュリティ強化とDX推進をサポートしています。
導入後のメリット:生産性向上、コスト削減、そして揺るぎない安心
しげる工業の事例から見えてくるのは、ゼロトラストセキュリティ導入がもたらす多角的なメリットです。
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揺るぎない安心感と信頼性: 3年間マルウェア感染被害ゼロという実績は、企業にとって最大のメリットです。顧客や取引先からの信頼性向上にも直結します。
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生産性向上: 安全なテレワーク環境の実現により、従業員は場所を選ばずに業務を遂行できるようになり、柔軟な働き方が可能になりました。また、情報システム部門がセキュリティアラート対応に追われることなく、より戦略的な業務に集中できるようになったことも大きな生産性向上に繋がっています。
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コスト最適化: 従来のセキュリティ対策と比べて大幅なコスト増なく、強固なセキュリティを実現できたことは、長期的な視点でのコスト削減に貢献します。専門家によるマネージドサービスを活用することで、自社で専門人材を抱える必要がなくなり、外注費削減効果も期待できます。
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競争力強化: 自動車産業のサイバーセキュリティガイドラインへの準拠は、業界における競争力を高める上で不可欠です。強固なセキュリティ基盤は、新しい技術や事業展開への挑戦を後押しし、企業の成長を加速させます。
スタートアップが学ぶべき教訓と多角的分析
しげる工業の事例は、特に成長途上のスタートアップ企業にとっても多くの示唆を与えます。
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初期段階からのセキュリティ投資の重要性: 企業規模が拡大するにつれて、サイバー攻撃のリスクは増大します。事業の初期段階からゼロトラストのような先進的なセキュリティ対策を導入することで、将来的な大きな損失やブランドイメージの毀損を防ぐことができます。
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専門家との連携による効率化: IT人材やセキュリティ専門家が限られるスタートアップにとって、JBCCのような外部のマネージドサービスは非常に有効な選択肢です。短期間での導入、24時間365日の監視・運用支援は、自社で全てを賄うよりもはるかに効率的であり、外注費削減にも繋がります。
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DX推進とセキュリティの両立: デジタル技術の活用は企業の成長に不可欠ですが、セキュリティを置き去りにしてはなりません。本事例のように、DX推進と同時にセキュリティ基盤を強化するアプローチは、持続可能な成長を実現するための鍵となります。
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スピーディな導入の可能性: わずか3ヶ月でゼロトラスト環境を構築できたことは、計画性と実行力があれば、先進的なセキュリティ対策も迅速に導入可能であることを示しています。これは、変化の速いスタートアップ環境において特に重要な要素です。
導入を検討するあなたへ:未来を見据えたセキュリティ投資のすすめ
「自社のセキュリティは本当に大丈夫だろうか?」「テレワーク環境の安全性をどう確保すればいいのか?」「複雑なITインフラをシンプルにしたい」——もしあなたがこのような悩みを抱えているなら、しげる工業の事例は、その解決への大きなヒントとなるでしょう。
ゼロトラストセキュリティは、もはや一部の先進企業だけのものではありません。あらゆる企業がサイバー攻撃の脅威に晒される現代において、ビジネスを継続し、成長させていくための不可欠な投資です。JBCCのような専門家のサポートを得ることで、あなたの会社も安全で快適なデジタル環境を手に入れ、未来への一歩を踏み出すことができるはずです。
さらに詳しい情報や実際の導入イメージは、以下のJBCCサイトでご確認いただけます。
まとめ
しげる工業とJBCCの協業は、自動車部品製造という重要な産業において、いかにして強固なセキュリティ基盤を迅速に構築し、その効果を継続できるかを示す模範的な事例です。部門間の連携不足やセキュリティレベルのばらつきといった課題を、ゼロトラストセキュリティと専門家によるマネージドサービスで解決し、3年間マルウェア感染被害ゼロという輝かしい実績を達成しました。この成功は、生産性向上、コスト最適化、そして何よりも企業に揺るぎない安心感をもたらしています。現代のビジネス環境において、セキュリティは単なるコストではなく、企業の成長を支える戦略的な投資であることを、この事例は雄弁に物語っています。
