グローバル企業の会計・経営管理、なぜこんなに大変なの?
近年、企業を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。特にグローバル企業では、新リース会計基準の適用やIFRS(国際財務報告基準)といった国際的な会計基準への対応が求められ、財務情報の透明性向上が強く意識されています。しかし、多くの企業では、国内本社と海外拠点で異なる会計システムを利用しており、データの一元化や標準化ができていないのが現状です。
これにより、連結決算の遅延、内部統制の不徹底、経営状況のタイムリーな把握の困難さなど、さまざまな問題が生じています。結果として、生産性低下、余計なコスト発生、そして何よりも迅速な経営判断の妨げとなり、国際競争力の低下につながる可能性もあるのです。
国内会計の雄「MJS」とグローバルERPの「multibook」がタッグを組む理由
MJSは、45年以上にわたり日本の財務・会計を支え、中堅・大企業向けERPパッケージ「Galileopt DX」をはじめとするソリューションを全国18,000社以上に提供してきた、まさに国内会計のリーディングカンパニーです。
一方、マルチブックが提供するグローバルクラウドERP「multibook」は、35カ国・600社以上の導入実績を持ち、12カ国語・多通貨・複数帳簿に対応。日本企業の海外展開とガバナンス強化を強力に支援してきました。
両社が手を組むことで、MJSの国内向けソリューションを導入している企業は、海外拠点の会計・業務を「multibook」で標準化できるようになります。これにより、国内と海外の会計・業務基盤が統合され、グループ全体を一元的に運用する体制の構築が可能になります。これはまさに、グローバル企業の長年の悩みに寄り添う画期的な解決策と言えるでしょう。
パートナーシップがもたらす具体的な解決策とメリット
この協業は、あなたの会社にどのような変化をもたらすのでしょうか。主なメリットを具体的に見ていきましょう。
1. 生産性向上とコスト削減
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データ入力・集計業務の効率化: グローバルに分散していた会計データや業務が標準化されることで、手作業による入力や集計作業が大幅に削減されます。これにより、経理部門の生産性が向上し、外注費削減にもつながります。
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連結決算の早期化: 各拠点のデータがリアルタイムで集約・標準化されるため、連結決算にかかる時間が劇的に短縮されます。これにより、決算業務の負荷が軽減され、人件費削減にも貢献します。
2. 競争力強化と迅速な経営判断
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グローバル経営状況の可視化: グループ全体の会計データが一元管理されることで、経営層は常に最新かつ正確な経営情報をリアルタイムで把握できます。これにより、市場の変化に迅速に対応し、的確な経営判断を下すことが可能になり、国際競争力の強化につながります。
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国際基準への対応力強化: IFRSや新リース会計基準への対応がシステム上で自動化・標準化されるため、法令遵守(コンプライアンス)を強化し、監査対応もスムーズになります。
3. 内部統制の強化
- 共通ルールの整備: グローバル全体で共通の会計ルールとデータ基盤が整備されるため、内部統制が強化され、不正リスクの低減やガバナンスの透明性向上に貢献します。
導入を検討する際のポイントと潜在的な課題
メリットが多い一方で、導入を検討する際にはいくつかのポイントも考慮しておきましょう。
1. 初期投資と移行期間
新しいシステムを導入するには、初期費用がかかります。また、既存システムからのデータ移行や社内業務プロセスの変更には時間と労力が伴います。しかし、長期的な視点で見れば、生産性向上やコスト削減効果で十分回収できる投資となる可能性が高いでしょう。
2. 社内トレーニングと定着化
新しいシステム導入後、従業員が使いこなせるようになるまでにはトレーニングが必要です。いかにスムーズに社内に浸透させ、定着させるかが成功の鍵となります。MJSとマルチブックは、共同セミナーやコンテンツ発信にも注力するとのことなので、サポート体制も期待できます。
3. カスタマイズの範囲
グローバル標準化は重要ですが、特定の国や地域の商習慣に合わせた柔軟な対応が必要な場合もあります。導入前に、どこまでカスタマイズが可能か、あるいは標準機能で対応できる範囲をしっかり確認することが大切です。
スタートアップが学ぶべきこと
今回のMJSとマルチブックの協業は、すでにグローバル展開している大企業だけでなく、これから海外進出を目指すスタートアップにとっても重要な示唆を与えてくれます。
それは「最初からグローバル展開を見据えたスケーラブルなシステムを選ぶことの重要性」です。
事業が拡大してからシステムを統合しようとすると、莫大なコストと労力がかかります。早い段階で、国内外の会計・業務を統合できるような柔軟性の高いシステムを検討することで、将来的なDX推進の障壁を減らし、成長を加速させることができるでしょう。
今後の展望
MJSは国内の顧客ネットワークを活かして「multibook」を、マルチブックは海外展開支援の顧客基盤を活かしてMJSのソリューションを相互に紹介していく予定です。共同セミナーや各種コンテンツの発信も強化し、グローバル企業の国際競争力向上を長期的に支援していくとのことです。
まとめ
ミロク情報サービスとマルチブックのパートナーシップは、グローバル企業の会計・税務・経営管理の課題を解決し、DXを加速させる強力な一歩です。もしあなたが、散在するデータ、複雑な国際基準、遅い連結決算、そして見えにくい経営状況に悩んでいるなら、この統合ソリューションは、きっとあなたの会社の未来を明るく照らしてくれるはずです。
まずは、各社の詳細情報を確認し、自社の課題解決にどう役立つか検討してみてはいかがでしょうか。
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グローバルクラウドERP「multibook」
https://www.multibook.jp/ -
株式会社ミロク情報サービス
https://www.mjs.co.jp/
