つくば市周辺市街地に新たな風!「Story.8」から生まれた5つの事業が未来を描く
少子高齢化や経済情勢の変化により、商業の衰退など様々な課題を抱えるつくば市の周辺市街地。しかし、この地には美しい田園風景や豊かな農産物、そして古くから続く文化といった「中心部ではないからこその魅力」が溢れています。
こうした地域の可能性を引き出し、新たな「暮らし」や「商い」を形にしたいと願う人々を応援する伴走支援プログラムが「Story.8」です。2024年度から始動し、経験豊富なディレクターと地域のクリエイターが、参加者の事業化を力強くサポートしています。
「Story.8」とは? 地域を育む伴走支援の力
「Story.8」は、つくば市にある8つの周辺市街地エリア(北条、小田、大曽根、吉沼、上郷、栄、谷田部、高見原)の振興を目指し、地域に根ざした事業アイデアの実現を後押しするプログラムです。
事業チャレンジャーは、週に1回から隔週程度の面談を通じて、内省、事業計画作成、資金調達、物件探し、商品開発、販路開拓、PR、組織マネジメントなど、多岐にわたる専門家からの個別伴走支援を受けます。これにより、スタートアップ段階で直面しがちな「どこから手をつければいいのか」「専門知識が足りない」といった悩みを解決し、事業の実現可能性を高めることができます。
スタートアップが「Story.8」から学べること
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具体的な事業計画の策定: 漠然としたアイデアから、実現可能なビジネスモデルへと落とし込むノウハウ。
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資金調達の戦略: 事業を軌道に乗せるための資金繰りや、投資家へのアピール方法。
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地域との連携: 地域資源を活かし、住民や既存事業者と協力関係を築く重要性。
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多様な専門知識の獲得: マーケティング、ブランディング、商品開発、PRなど、事業運営に必要な幅広い知識。
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失敗を恐れない挑戦: 伴走者からのフィードバックを通じて、リスクを最小限に抑えながら挑戦し続ける姿勢。
これにより、事業チャレンジャーは生産性を向上させ、外部委託にかかるコストを削減しながら、自身の競争力を強化できるでしょう。
未来を切り拓く5つの事業! 公開プレゼンテーション開催
2026年1月19日(月)には、「TAMARIBAR」(つくば市小田)にて、5名の事業チャレンジャーによる公開プレゼンテーションが開催されます。各チャレンジャーがどのようなビジョンを持ち、具体的にどのような事業を進めているのか、その詳細が発表されます。

発表される5つの事業
1. 旧横田医院 レンタルスタジオ事業(谷田部地区)/ 時任裕氏

築100年の豪華な佇まいを残す旧横田医院を、撮影やイベントに利用できるレンタルスタジオとして再生。初回はオカルト系YouTuber「都市ボーイズ」との怪談イベントを成功させました。今後はポップカルチャー的な体験型お化け屋敷や地域連携フェス、マルシェの開催を通じて、谷田部地区に新たなにぎわいを創出します。
2. 伊賀七木製からくり知育玩具事業(谷田部地区)/ 荒川大志氏

発達特性のある子を持つ親として「新しい教育手法に挑戦したい」という思いから、地域に伝わる「伊賀七木製からくり玩具」をヒントに事業を発起。知育玩具に「まち」の要素を組み合わせ、つくばの職人と協力した「ものづくり事業」、知育玩具を使った「教育事業」、地域イベントへの参加による「地域貢献」の3つのビジョンを掲げています。
3. ライド&ハイク 筑波連山旅具事業(小田地区)/ 遠山寛人氏

「つくば霞ヶ浦りんりんロード」に接続する筑波連山での“ライド(自転車)+ハイク(山歩き)”の魅力を発信。自転車にも山歩きにも使える機能的でファッショナブルな旅具の開発を進めています。筑波連山の魅力発信や企画ツアーも視野に入れ、小田地区を拠点とした新たなアウトドア体験を提供します。
4. ケアする人のケア 森とリトリート事業(上郷地区)/ 二瓶芳聖氏

フリーランスの僧侶としてセルフケアの重要性を伝えてきた経験から、医療・福祉従事者や育児世代、ケアラーなど、心身に向き合う時間が不足している方を対象とした森のリトリート事業を検討。「森びらき」や「対話の場」などのワークショップ開催、森での経験を持ち帰れるグッズ開発を通じて、上郷地区で癒やしの空間を創出します。
5. つくばニッチツアー事業(北条をはじめとする複数地区)/ 高田三輝氏

「自分が誇れるまちに貢献したい」との思いから、地域に埋もれるユニークな魅力を掘り起こし、旅行と組み合わせた「ニッチャートラベル」事業を展開。初回は「北条ほろ酔いどれツアー」の具体化を進め、他のチャレンジャーとのコラボレーションも模索しながら、つくば市周辺市街地の知られざる魅力を発信します。
開催概要
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開催日時: 2026年1月19日(月)10:15〜15:15(開場10:00〜)
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会 場: TAMARIBAR(つくば市小田3094-2)
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主 催: つくば市周辺市街地振興課
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プログラム:
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各伴走者の自己紹介
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事業チャレンジャー5名のプレゼンテーション
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つくば市長五十嵐立青氏、伴走者4名によるフィードバック
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伴走者による総評
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詳細はこちらの公式HPをご覧ください。
https://story8-tsukuba.com
地域活性化の新たな可能性
つくば市の周辺市街地は、かつて生活の拠点として栄えましたが、現代においては様々な課題に直面しています。しかし、その一方で、豊かな自然や歴史、文化といった「宝物」が眠っています。

「Story.8」のような伴走支援プログラムは、地域に住む人々が持つ情熱やアイデアを具体的な事業へと昇華させることで、地域の魅力を再発見し、新たな雇用や交流を生み出す可能性を秘めています。これは、単なる経済活動に留まらず、地域コミュニティの再生や持続可能な社会の実現に大きく貢献する取り組みと言えるでしょう。
つくば市ではこれまでも、市街地カルテの作成・更新、周辺市街地活性化協議会の発足、R8まちづくり学校の開校、つくば市周辺市街地チャレンジショップの運営など、様々な振興に向けた取り組みを進めてきました。
周辺市街地のまちづくりに関する詳細はこちらをご覧ください。
https://www.city.tsukuba.lg.jp/syuhenshigaichi/index.html
まとめ:地域と共に育む未来への一歩
「Story.8」から生まれた5つの事業は、それぞれのチャレンジャーの情熱と、地域への深い愛情が詰まっています。これらの新しい挑戦は、つくば市周辺市街地が抱える課題を解決し、地域経済に活力を与えるだけでなく、新たなライフスタイルやコミュニティのあり方を提案するものです。
2026年1月19日のプレゼンテーションは、これらの事業が地域にもたらす未来を垣間見る貴重な機会となるでしょう。地域に貢献したい、新しいことに挑戦したいと考える方にとって、「Story.8」のようなプログラムは、きっとその背中を押してくれるはずです。地域と共に新しいストーリーを紡ぎ出す、これからの展開に注目が集まります。
