東芝デジタルソリューションズによる導入事例:従業員の「Web3体験」とエンゲージメント向上
東芝デジタルソリューションズは、ブロックチェーン技術をビジネス開発の注力領域と位置づけ、NFTの企業内活用による新たなコミュニケーション・インセンティブ設計の可能性を探っています。その第一弾として、自社が提供する従業員向けサービス「PeCoMe®」の利用者拡大と社内普及に「MintMonster」を活用しています。
「PeCoMe®」は、従業員一人ひとりのライフスタイルをサポートするサービスで、社員のプロフィール充実や交流促進、成長実感の醸成を目指しています。この取り組みでは、「MintMonster」が提供するミッション機能を活用し、NFTを発行しています。例えば、「アンケートミッション」を通じてアンケート調査を実施し、その回答に基づいて今後の社内施策を検討したり、フィードバックや特典付与のスキームを構築したりする狙いがあります。
この事例から見えてくるのは、NFTが単なるデジタル資産の所有だけでなく、従業員の行動変容を促し、具体的なデータ収集にも繋がる強力なツールであるという点です。これにより、社内施策の企画・実行におけるコスト削減や、より効果的な施策立案による生産性向上も期待できるでしょう。
「MintMonster」が提供する価値:Web3時代のインナーマーケティング
「MintMonster」は、企業がNFTをビジネスに簡単に活用できるよう設計されたプラットフォームです。NFTの配布・受け取りの容易さだけでなく、多様なミッション機能や詳細な効果測定が可能な管理機能により、NFT活用の成果を最大化します。ファンマーケティング、地方創生、店舗マーケティングなど、様々な場面での活用が想定されますが、今回の事例のように「社内マーケティング」においてもその真価を発揮します。
生産性向上とコスト削減への貢献
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従業員エンゲージメントの可視化と向上: 従来のアンケートや社内報だけでは難しかった、従業員の自発的な参加や貢献度をNFTという形で可視化し、インセンティブとして提供することで、エンゲージメントを大幅に向上させることが期待できます。これにより、従業員のモチベーション向上や離職率低下にも繋がり、結果的に生産性向上に貢献します。
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効率的な情報収集とフィードバック: 「アンケートミッション」のように、特定の行動や情報提供に対してNFTを付与することで、効率的かつ魅力的な形で従業員からの意見やデータを収集できます。これは、今後の社内施策の精度を高め、無駄なコストを削減することに繋がります。
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外注費削減の可能性: 社内イベントの企画やインセンティブ配布、効果測定といった業務の一部を「MintMonster」で内製化することで、これまで外部に委託していた費用を削減できる可能性があります。
信頼性の高い技術基盤:東芝デジタルソリューションズの「DNCWARE Blockchain+」
今回の取り組みでは、「MintMonster」の基盤となるブロックチェーンとして、東芝デジタルソリューションズが開発したエンタープライズ向けプライベートブロックチェーン「DNCWARE Blockchain+」が採用されています。これは、高い信頼性と使いやすさを両立させた画期的なブロックチェーンです。
「DNCWARE Blockchain+」の特長
- すぐに使えるマネージドサービス: ブロックチェーンネットワークの構築や運用を意識することなく、アプリケーション開発に集中できるため、導入までの時間と手間を大幅に削減できます。
- 自由なスマートコントラクト作成: アプリケーション開発者は、管理者の承認なしにスマートコントラクトを自由に作成・リリースでき、柔軟なビジネス展開を可能にします。
- 実績あるクラスタ技術に基づく高信頼性: 東芝デジタルソリューションズが20年以上にわたり培ってきたクラスタ技術を基盤としており、企業の重要システムや社会インフラシステムでの実績に裏打ちされた高い信頼性を誇ります。
この連携により、エンタープライズ領域におけるNFT活用の信頼性が高まり、ビジネスユースケースの拡大が期待されます。
導入を検討する企業が知っておくべきメリット・デメリット
メリット
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従業員のエンゲージメント向上: NFTをインセンティブとして活用することで、ゲーム感覚で楽しみながら社内活動に参加を促し、従業員のモチベーションを高めます。
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新しいコミュニケーションの創出: 従来の形式にとらわれない、デジタルアセットを通じた新しい形のコミュニケーションが生まれます。
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Web3技術への理解促進: 従業員が実際にNFTに触れることで、Web3技術への理解を深め、将来的なビジネス展開への素地を築くことができます。
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データに基づいた施策改善: ミッション機能を通じた行動データやアンケート結果を収集し、より効果的な社内施策の立案に役立てられます。
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企業イメージの向上: 先端技術を積極的に取り入れる姿勢は、採用活動や外部パートナーとの連携において、企業のイノベーション力をアピールする強力な材料となります。
デメリット
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初期投資と学習コスト: 新しいシステム導入には初期費用がかかり、従業員へのWeb3技術や「MintMonster」の利用方法に関する学習コストが発生する可能性があります。
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継続的なコンテンツ企画: 従業員の関心を維持するためには、魅力的なミッションやNFTを継続的に企画・提供する必要があります。
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セキュリティとプライバシーへの配慮: ブロックチェーン技術は高いセキュリティを誇りますが、利用規約の明確化や個人情報の取り扱いには細心の注意が必要です。
スタートアップが学べること
この事例は、特にスタートアップ企業にとって多くの学びを提供します。
- 先端技術の早期導入: 大企業がWeb3技術を社内活用に導入する動きは、その技術が単なるトレンドに留まらない可能性を示唆しています。スタートアップは、このような先端技術を自社のプロダクトや社内文化に早期に取り入れることで、競争優位性を確立できるかもしれません。
- 戦略的パートナーシップの重要性: クリプトリエと東芝デジタルソリューションズの連携は、それぞれの強みを活かしたWin-Winの関係を築いています。スタートアップは、自社の技術やサービスを補完するパートナーを見つけることで、より大きな成果を生み出すことができます。
- ニッチな市場の開拓: NFTはまだ一般的には投機のイメージが強いかもしれませんが、社内コミュニケーションやインナーマーケティングといったニッチな分野での活用は、新たな市場を切り開く可能性を秘めています。
- 信頼性の確保: 東芝デジタルソリューションズが「DNCWARE Blockchain+」という高信頼性な基盤を提供している点は、エンタープライズ領域で事業を展開する上で「信頼性」がいかに重要であるかを示しています。スタートアップも、技術の革新性だけでなく、堅牢性やセキュリティへの配慮を怠らないことが成功の鍵となるでしょう。
まとめ:Web3が切り拓く新しい働き方
クリプトリエと東芝デジタルソリューションズの取り組みは、NFTが社内コミュニケーションやインセンティブ設計において、いかに大きな可能性を秘めているかを示しています。従業員のエンゲージメント向上、効率的な情報収集、そして将来的なビジネス展開への知見蓄積といった多角的なメリットが期待できます。
デジタル変革(DX)が叫ばれる現代において、Web3技術を企業のインナーマーケティングに取り入れることは、生産性向上、コスト削減、そして競争力強化に直結する戦略的な一手となるでしょう。貴社も、この新しい波に乗って、Web3時代にふさわしい働き方を実現してみてはいかがでしょうか。
関連リンク
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MintMonsterサービスサイト: https://mint-monster.io/
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DNCWARE Blockchain+について: https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/ai-iot/blockchain.html
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東芝デジタルソリューションズ株式会社: https://www.global.toshiba/jp/company/digitalsolution.html
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株式会社クリプトリエ: https://www.cryptolier.co.jp/
