デジタル社会を生き抜くための「情報リテラシー」再考
現代社会は、インターネットやデジタル技術が私たちの生活やビジネスのあらゆる側面に深く浸透しています。これにより、私たちは計り知れない恩恵を受けていますが、同時に新たな脅威や課題にも直面しています。サイバー攻撃の巧妙化、情報漏洩リスクの増大、フェイクニュースの拡散など、情報を取り巻く環境は常に変化し、その複雑さは増すばかりです。
「情報リテラシー」と聞くと、単にインターネットを安全に使う技術的な能力だと考えがちかもしれません。しかし、デジタル社会が高度化するにつれて、その定義ははるかに広がり、深く、多角的な視点が求められるようになっています。私たちは、日々膨大な情報に触れる中で、何が正しく、何が危険なのかを判断し、適切に行動する力が不可欠です。
このような背景の中、株式会社ラックの「サイバー・グリッド・ジャパン」が発刊する研究成果報告書「CYBER GRID JOURNAL Vol.18」が、2025年12月10日に公開されました。本号では、この複雑なデジタル社会を生き抜くために、私たちが備えておくべき「情報リテラシー」の全体像を、多角的な視点から考察しています。

「CYBER GRID JOURNAL Vol.18」が解決する、あなたの組織の悩み
多くの企業や組織が、デジタル化を進める中で以下のような悩みを抱えているのではないでしょうか。
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サイバー攻撃への漠然とした不安: どんな対策をすれば良いのか分からず、常に不安を抱えている。
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情報漏洩リスクへの具体的な対策が不明: 社員の不注意や悪意による情報漏洩を防ぎたいが、具体的な施策が見えない。
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社員の情報リテラシー格差: 一部の社員はデジタルに強いが、そうでない社員もいて、組織全体のセキュリティレベルが不安定。
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最新の脅威トレンドへの追いつき方: 新しい攻撃手法が次々と登場し、情報収集や対策が追いつかない。
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組織全体のセキュリティ意識向上: 形式的な研修だけでなく、従業員一人ひとりが「自分ごと」としてセキュリティを捉えるにはどうすれば良いか。
「CYBER GRID JOURNAL Vol.18」は、これらの悩みに寄り添い、具体的なヒントと解決策を提供するための羅針盤となるでしょう。
多角的な視点から学ぶ、デジタル社会の羅針盤
本ジャーナルは、「脅威インテリジェンス」「国家としてのサイバーセキュリティ」「金融犯罪対策」「セキュリティガバナンス」「情報モラル」「セキュリティ対応力の可視化」といった、一見すると別々の領域に見えるテーマを「情報リテラシー」という軸で結びつけ、デジタル・シティズンシップの実像を描き出しています。
その中から、特に注目すべき記事のハイライトをご紹介しましょう。
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「情報管理八策2025」:
2011年に公開された「情報管理八策」を現代の視点で見直し、全員が主体となって安全を維持する仕組みづくりの重要性を説きます。組織全体の生産性向上には、従業員一人ひとりの主体的なセキュリティ意識が不可欠です。 -
「情報リテラシーとしての脅威インテリジェンス」:
日頃から心掛けられる情報リテラシーの一つとして脅威インテリジェンスを解説し、実務としてのセキュリティ運用に役立つ活用方法を紹介しています。これにより、未然に脅威を察知し対応することで、インシデント発生時の対応コストを大幅に削減し、業務の中断を最小限に抑え、結果的に生産性向上へとつながるでしょう。 -
「企業と市民に求められるカウンター・インテリジェンスの視点」:
国家安全保障戦略で注目される「能動的サイバー防御」と「カウンター・インテリジェンス(防諜)」を一体的に捉え、その連動のあり方を示します。企業が強化すべき防諜体制と、それを支える情報リテラシーの重要性を論じることで、組織の競争力強化に貢献します。 -
「金融犯罪から身を守るために」:
被害が深刻化しているフィッシング詐欺の具体的な手口と対策を解説。個人だけでなく、組織の資産を守るための実践的な知識が得られます。 -
「デジタル社会に対応した“強固な組織づくり”」:
サイバー攻撃から防御し、迅速に回復するためには、組織内の全ての従業員が「プラス・セキュリティ」の意識を持ち行動することが重要だと説いています。これにより、組織の回復力が向上し、事業継続性を高めることで、長期的な生産性向上と競争力強化が期待できます。 -
「情報リテラシーを学ぶカードゲーム『リテらっこ』の目的とその効果」:
ラックが独自開発した、情報リテラシーを遊びながら学べるカードゲーム「リテらっこ」の制作目的と効果を解説。堅苦しい研修では身につきにくい情報リテラシーを、楽しみながら学ぶことで、社員教育の外注費削減や効果的な知識定着が期待できるかもしれません。 -
特別寄稿:「サイバー攻撃に対応するためのリテラシー向上に向けた取り組み」:
ICTを利用する際の攻撃対策力とICT活用リテラシーとの関係、そして攻撃対策における正しい判断や迅速な行動を支援するユーザブルセキュリティについて紹介。実践的なリテラシー向上に役立つヒントが満載です。
スタートアップ・中小企業が「CYBER GRID JOURNAL Vol.18」から得られる学び
リソースが限られているスタートアップや中小企業にとって、セキュリティ対策は大きな課題となりがちです。本ジャーナルは、そのような企業にも多くの示唆を与えてくれるでしょう。
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効率的なセキュリティ対策のヒント: 大規模な投資が難しい状況でも、従業員一人ひとりの意識向上や基本的な情報管理の徹底が、いかに重要であるかを理解できます。
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情報モラル・ガバナンスの基礎構築: 企業としての信頼性を確立するために不可欠な、情報モラルやセキュリティガバナンスの考え方を学ぶことができます。これは、将来的な競争力強化の土台となります。
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内製教育の可能性: 「リテらっこ」のようなゲームを活用した教育事例は、外部の専門家への依存を減らし、内製での効果的なセキュリティ教育を実現するヒントとなるでしょう。これにより、外注費の削減にもつながります。
ジャーナルを読むことで得られるメリット
「CYBER GRID JOURNAL Vol.18」を読むことで、以下のような具体的なメリットが期待できます。
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最新のセキュリティ知見を網羅的に習得: 常に進化するサイバー脅威に対し、最前線の研究成果から得られる知識で、組織の防御力を高めることができます。
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組織全体の情報リテラシー向上による生産性向上: 従業員一人ひとりの情報セキュリティ意識が高まることで、ヒューマンエラーによるインシデントが減り、業務効率が向上します。
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セキュリティインシデントのリスク低減とコスト削減: 事前対策の強化により、情報漏洩やサイバー攻撃による損害賠償、事業停止、信頼失墜といったリスクを軽減し、多大なコストを削減できます。
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競争力強化と企業価値向上: 高いセキュリティレベルは、顧客や取引先からの信頼を獲得し、企業のブランドイメージと競争力を高めます。
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自律的なセキュリティ体制の構築: 外部のコンサルティングに過度に依存することなく、自社内でセキュリティ課題を解決し、継続的に改善していくための基盤を築けます。
まとめ:デジタル社会を安全に、そして豊かに生きるために
デジタル社会の進化は止まりません。それに伴い、情報リテラシーの重要性はますます高まっていくでしょう。「CYBER GRID JOURNAL Vol.18」は、単なる技術的な解説書ではなく、デジタル社会を生きる私たち一人ひとりが、そして組織全体が、安全かつ豊かに活動するための「考え方」と「行動」のヒントを与えてくれる一冊です。
漠然とした不安を具体的な知識と行動に変え、組織の生産性向上、コスト削減、そして揺るぎない競争力強化を目指すための一歩として、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
詳細はこちらからご覧いただけます。
