CHARGESPOTが急速充電対応の新型モバイルバッテリーを開発
モバイルバッテリーのシェアリングサービス「CHARGESPOT」を運営する株式会社INFORICHは、急速充電に対応した新型モバイルバッテリーの開発を完了しました。この新型バッテリーは、2026年1月以降に中国国内での展開を皮切りに、日本国内では2026年4月以降に導入が予定されています。

近年、スマートフォンのバッテリー消耗スピードは年々増加傾向にあり、より早く、効率的に充電したいというユーザーのニーズが高まっています。この新型バッテリーの登場は、そうした充電ニーズの拡大に対応し、ユーザーの利便性を大きく向上させるものと見られています。
なぜ今、急速充電が求められるのか?
スマートフォンの充電環境は大きく変化しています。特に、2024年以降の欧州連合(EU)規制により、スマートフォンの充電ポートがUSB Type-Cに統一されたことは大きな転換点です。これにより、USB PD(USB Power Delivery)やPPS(Programmable Power Supply)といった高速充電規格への対応が加速しています。
USB PDは、USB Type-C端子を使い、接続機器に合わせて電力を自動調整し、短時間で充電を可能にする仕組みです。さらにPPSは、USB PDの一機能として、充電中の機器の状態に合わせて電力供給量を細かく調整できる技術です。これらの技術進化が、より効率的で高速な充電環境を実現しています。
また、スマートフォンの買い替えサイクルが長期化し、アプリや端末の機能が高性能化していることも、バッテリーの消耗を早める要因となっています。このような背景から、外出先や移動中でも素早く充電を完了させたいという切実な願いが、急速充電バッテリーへの強い需要を生み出しているのです。
新型バッテリーが解決する課題と導入メリット
この急速充電バッテリーは、多岐にわたるユーザーの課題を解決し、様々なメリットをもたらします。
個人ユーザーにとってのメリット
日中の移動中や外出先での急なバッテリー切れは、現代人にとって大きなストレスです。新型バッテリーは、充電時間を大幅に短縮することで、以下のような悩みを解決します。
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待ち時間の短縮: 従来のバッテリーよりも早く充電が完了するため、次の予定までの短い時間でも効率的に充電できます。
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行動の自由度向上: バッテリー残量を気にすることなく、より自由にスマートフォンを使用できるようになり、行動範囲が広がります。
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ストレス軽減: 急な充電ニーズに対応できる安心感は、日々の生活における精神的な負担を軽減します。
ビジネスユースにおける導入の可能性
店舗や施設、企業など、CHARGESPOTの導入を検討している事業者にとっても、新型バッテリーは大きな可能性を秘めています。
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顧客満足度の向上: 急速充電対応のモバイルバッテリーを提供することで、顧客はより短時間でスマートフォンを充電でき、待ち時間の不満を解消できます。これは、来店客のリピート率向上や滞在時間の延長にも繋がり、競争力強化に貢献するでしょう。
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従業員の生産性向上: スマートフォンを業務で使用する従業員は、休憩時間などの短時間で効率的に充電できるため、業務への集中力を維持しやすくなります。これにより、生産性向上や、充電不足による業務中断のリスクを低減できます。
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緊急時の対応力強化: 災害時や緊急時においても、短時間で多くのデバイスを充電できる能力は、情報収集や連絡手段の確保において非常に重要です。
スタートアップが学べること
INFORICHのこの取り組みは、スタートアップ企業にとっても学ぶべき点が多くあります。
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ユーザーニーズの深掘り: 表面的なニーズだけでなく、技術トレンドや社会変化と結びつけて、潜在的なニーズを深く掘り下げることが重要です。
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迅速な技術導入と市場展開: 新しい技術(USB PD/PPS)をいち早く取り入れ、市場の変化に対応するスピード感は、競争優位性を確立する上で不可欠です。
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既存サービスの価値向上: 既存のシェアリングエコノミーモデルに、最新の技術を取り入れることで、サービスの付加価値を高め、顧客体験を向上させる好例と言えるでしょう。
新型バッテリーの仕様と今後の展開
今回開発された新型バッテリーは、以下の仕様が予定されています。
| 項目 | 急速充電バッテリー | 従来バッテリー |
|---|---|---|
| 出力 | 18W | 7.5W |
| 容量 | 8000mAh | 5000mAh |
| 最大出力 | USB PD: 18W | 7.5W |
| 対応端子 | USB Type-C/Lightning | USB Type-C/Lightning/Micro USB Type-B |
新型バッテリーは、Type-CとLightningの2端子に対応し、将来的にはType-Bにも対応した3端子タイプも展開を予定しています。利用料金については、現時点で変更の予定はありません。
展開スケジュールは以下の通りです。
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中国/香港:2026年1月以降
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オーストラリア:2026年2月以降
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日本:2026年4月以降
日本国内では初回5,000個の提供準備が予定されており、ユーザーがレンタル時に急速充電バッテリーを選択することはできませんが、要望に合わせて順次展開数は増やしていく方針です。
まとめ:充電の未来を支えるCHARGESPOT
INFORICHは、ユーザーの声に応え、充電インフラの提供を通じて、世界中の人々の日常を支える社会基盤の構築に貢献していくとしています。急速充電対応の新型モバイルバッテリーは、現代のデジタルライフにおいて不可欠な存在となるでしょう。充電切れの不安から解放され、より快適で生産性の高い日々を送るための強力なパートナーとなるに違いありません。
INFORICHについて、さらに詳しい情報はこちらで確認できます。
